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日本の未来を考える

旧ブログ名:NHK朝ドラ『梅ちゃん先生』、『純と愛』批判をメインにしたブログ。リンクはご自由にどうぞ。

大河ドラマ『軍師官兵衛』の総括を書くつもりでしたが、予定を変更します。いくら総括しても、朝ドラをはじめ、駄作を作り続ける昨今の”アベさまのNHK”が改善するはずもなく、徒労に終わるからです。

別の方面に力を注ぎたいと思います(・∀・)ノ

さて、もうお読みになった方もいらっしゃるでしょうが、白井聡氏の著書です。

永続敗戦論

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1945年以来、われわれはずっと「敗戦」状態にある。
国内およびアジアに対しては敗北を否認することによって「神州不滅」の神話を維持しながら、自らを容認し支えてくれる米国に対しては盲従を続ける。敗戦を否認するがゆえに敗北が際限なく続く――それが「永続敗戦」という概念である。~ブックデータベースより

先日紹介した、「日本はなぜ、基地と原発を止められないのか」と並び、日本人必読書と言って差し支えないと思います。

今回は、日本社会で広がりつつある「排外主義」について、白井氏の寄稿を紹介します。

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『大人』になり損ねた日本 より要約、補足します。

「日本人は12歳の子供のようだ」。
占領軍の総司令官・マッカーサーはこう言いました。
では戦後69年を迎えたいまの日本人は、いったい何歳なのでしょうか?

昨今の「日本人の名誉」、「日本の誇り」を声高に叫ぶヒステリックな言論状況を見ていると、成長どころか退行し、「イヤイヤ期」と呼ばれる第一次反抗期を迎えているように感じます。

中国や韓国は文句ばかりで生意気だからイヤ。
米国も最近は冷たいからイヤ。
自分を批判する人はみんなイヤ。だって自分はなんにも悪くないもん・・・
どうしてこんなに「子供」になってしまったのか。
戦後日本が、敗戦を「なかったこと」にし続けてきたことが根本的な要因です。

■欠けた敗戦感覚

日本の戦後は、敵国から一転、庇護者となった米国に付き従うことによって平和と繁栄を享受する一方、アジア諸国との和解をなおざりにしてきました。多くの日本人の主観において、日本は戦争に「敗けた」のではなく、戦争が「終わった」ことになった。ただし、そうした感覚を持てたのは、東西冷戦構造と近隣諸国の経済発展が遅れていたからです。

冷戦が崩壊し、日本の戦争責任を問う声が高まると、日本は被害者意識をこじらせていきます。悪いのは日本だけじゃないのに、なぜ何度も謝らなければならないのか、と。対外的な戦争責任に向き合えない根源には、対内的な責任、つまり、デタラメな国策を遂行した指導者の責任を、自分たち国民の手で裁かなかった事実があります。責任問題の「1丁目1番地」で誤魔化しをやったのだから、他の責任に向き合えるわけがありません。

ドイツは今も謝り続けることによって、欧州のリーダーとして認められるようになりました。それのみが「失地回復の道」であることを、彼らはよく分かっているのです。

1990年代には、河野談話や村山談話のように、過去と向き合う動きがありました。ところが今の自民党の中には、来年、戦後70年の新たな首相談話を出すことで、河野談話を骨抜きにしようという動きもあるようです。

稲田朋美


河野談話の核心は、慰安婦制度が国家・軍の組織的関与によって助成の尊厳を踏みにじる行為であったことを認め、反省と謝罪を表明した点にあります。

参照:

「河野談話」


ここまで来たら、(世界に対し、河野談話の否定を)やってみたらいかがですか?
(国内の一部しか通用しない)「内輪の論理」がどこまで通用するのか、試してみたらいい。

国際社会は、「保育園」ではありません。
敗戦の意味を引き受けられず自己正当化ばかりしていると、軽蔑されるだけです。

■「内輪」脱すべき

「子供」を成熟に導くには本来、メディアの役割が重要です。
しかし残念ながら、今大方のメディアが「子供」相手の商売に精を出している。
「嫌中・嫌韓」本が数多く出版され、テレビは「日本人はスゴイ」をアピールする番組を山ほど作っています。

嫌韓本


メディアの非力さは、権力との関係でも露呈しています。新聞社やテレビ局の幹部が、首相とたびたび会食しているのはおかしい。

新聞各社と会食

リテラ ”安倍首相が高級寿司店で大手新聞、テレビ局幹部と祝勝会!?”

民主主義にとって決定的に重要なのは情報公開性です。日本の政治家はその常識を欠いているのではないか。だから記者は政治家と個人的関係を築いて情報を得ようとし、「内輪」サークルが出来上がる。

衆院選投開票日の報道番組で、安倍首相がキャスターの質問に色をなして反論し、イヤホンをはずす一幕がありました。一国の最高権力者が、これほど批判への耐性が弱いことに驚きますが、裏を返せば、それだけメディアが首相を甘やかせてきたということでしょう。日本の政治にとってもジャーナリズムにとっても害悪でしかない、いびつな「内輪」文化(番記者、記者クラブ制度)を変えるべきです。

日本は戦後を通して、「大人」になり損ねてしまった。
先進国、近代国家になったつもりだったけれど、社会の内実は歪んでいたという苦い事実を、まずは正視するしかありません。それができないなら、もう一度「敗戦」するしかないでしょう。
(朝日新聞2014年12月20日)

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このブログでも何度も採り上げていますが、ネトウヨたちによる「歴史修正主義」、「排外主義」、「差別主義」的主張は、国際社会では通用しません。

保育園じゃないんですよ、国際社会は。(´・ω・`)

白井氏は言及していませんが、戦後69年経過したこと、すなわち時間的要因もそのの一つだと考えます。
戦争をじかに経験したり、指導的立場にいた軍人の大半は戦死したか、生きていてももう90歳以上です。
日本人の平均寿命が80歳前後として、彼らの多くがこの世を去った今から10年前、急速に歴史修正主義、ネトウヨが台頭してきたのは決して偶然とは言えないでしょう。

歴史修正主義者は戦後から存在したものの、戦争の”生き証人”が存命の頃なら表舞台に出ることはなかったと思われます。
「従軍慰安婦」や「南京虐殺」については当時の日本映画でも普通に描かれており、社会全体で共有されていました。
もし昨今のネトウヨたちのように「なかった」などと言っても、誰も取り合わなかっただろうと思います。

歴史修正主義者にとっては、目の上のたんこぶとも言える”戦争の生き証人”が数少なくなった今こそ、歴史を塗り替えるチャンスなのでしょう。

菅原文太真珠湾前夜

戦時中の日本を知り、警告を発してくれた菅原文太さんもこの世を去りました。

ブレーキ役がいなくなれば、国はまた暴走します。
私たちは、もっと歴史から学ぶべきです。

歴史に真正面から向き合おうとせず、自分勝手なオナニー的妄想を世界に向けて発信する行為は、「狂気の沙汰」としか言いようがありません。

「おかしな国・日本」と誤解され、国際社会から孤立するような事態に陥らないためには、ネトウヨ的思考から一刻も早く抜け出すことが肝心です。

おまけ

原発関連番組

原発関連の番組。

本日、夜9時と11時から、NHKで放映されるようです。

NHKの報道部、ドラマ制作部はダメダメですが、ドキュメンタリー部はまだ良心が残っているはず・・・そう信じて観てみます(・∀・)