『純と愛』その103 だから・・・ | 日本の未来を考える

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長文です。ゴメンナサイ m(_ _;)m


この番組は当初から”破綻している”と書いている。

なぜなら、”相手の本性が見える”という荒唐無稽な霊力設定が存在しているから。


これは、民放連盟の定める「放送基準」に違反しており、民放以上に厳しい倫理基準を自ら謳う公共放送・NHKにおいては言うまでもないだろう。


それでも、当初は”何となく・・・”だったものの、途中から”今相手が考えている事”へ、さらに”相手の過去の経歴まで全て見通せる”まで、大きく進化した。


”何となく・・・”なら、いわゆる”直感”の範囲なので問題はなかった。

しかし、”相手の考えている事が全て分かる”というのは、社会問題化している「霊感商法」を推奨しているとの誤解を与えかねず、公共の電波で流す事は許されない。


この時点で、「放送打ち切り」が妥当だった。


また、ドラマ的にも、相手の思考が読めることで様々な問題が発生する。

それは、”普通の会話が成り立たない事”。


人間は、自分の意思を、言葉や文字、あるいは態度(表情、沈黙など)で表現する。

受け取る側も、相手の意思を把握するために努力をする。


それでも上手くいかないのが人間という生き物。

本当の気持ちが伝えられない、伝わらない、誤解を与える、すれ違い、ケンカになる・・・


それが人間であり、ドラマティックな要素なのだ。


上手くいかないからこそ、相手の気持ちを理解しようとする、思いやり、慰める、励ます、黙って見守る・・・という人間本来の力が試される。


人の心は複雑なもの。

強さ、弱さ、いろんな問題を抱えながらも生きている。白黒付けられない矛盾もあるだろう。


もし自分の周囲に、「自由に相手の意思全てを見通せる」人物がいたらどうなるのか?

しかもそれが近しい人物なら・・・


まず、会話が成り立たない。


話す前に相手にバレているので、話す必要すらない。

相手は全て自分のことを知っているので、隠し事は一切出来ない。

場合によっては、それを他人にバラされてしまう・・・恥ずかしい事も。

誰だって「人に言えないこと」や「心の傷」の一つや二つはあるだろう・・・


こんな人間が近くに居て、平気な人がいるだろうか?


「以心伝心」という言葉があるが、そんな生易しいものではない。

キリスト教会での「懺悔」は、神(牧師)との一対一の対話で、あくまで自発的な行為だが、

超能力で相手に心を読まれるのは、まるで「強制懺悔」のようなもの。



ドラマ『純と愛』で、ヒロイン・純とイトシのやっているのが、まさにこれ。


イトシと母親は、自由気ままにその「超能力」を使ってきた。

またヒロイン・純も、自分の”最終兵器”としてそれを利用してきた。


彼らは自己本位であり、周囲に気遣うことなど思いもよらない。

いつもトラブルを起こし、”問題児になる”という展開は開始当初から変わらない。

他人を白黒で判断し、”この人の本性はコレ”という「型」にはめてしまう。

真偽はともかく、自分の気に食わない相手は全て”悪人”のように描かれる。


ドラマ内ではそれでいいだろう。

でも、視聴者は置いてけぼり。

好き勝手やって失敗したの?自業自得だろ。。。としか視聴者には思えない。


イトシと”天敵だった母親”が、まるで普通の親子のように電話で話す・・・


弟の死に際し、「双子のクセに、この役立たず!」と責められ8年間も家出し、

純と結婚した後も苦汁を飲まされ続けたのは、全て母親のせいなのに・・・


「超能力」も「親子の確執」も全て無かったことにしてね!


そう言わんばかりの展開には呆れを通り越して怒りすら湧いてくる。


だから、言ってるでしょw作る前に気づけよ!(´・ω・`);;


このドラマの最大の失敗は、「超能力」という世界観をぶっ壊すモノを、脚本家の思いつきで、安易に取り入れたこと。山本制作統括、演出家、大久保Pらの責任は重い。


また、ドラマ全体のテーマや構成(プロット)が不十分なまま、場当たり的に話を繋いだ事が、全体の大きな矛盾を生むことになった。

他作品からの引用(パクリ)が多くオリジナリティや台詞の面白みが欠けた。

さらに取材不足、知識不足、監修不足、不必要で過剰な演出など、手抜きが目立った。


総合的に見て、プロ作品のレベルではなかった。


受信料で成り立つ公共放送が、視聴者からの真摯な意見をきちんと受け取り、今後の番組編成へ生かすのは当然だと考える。


例え批判・不評意見であったとしても、”無かったこと”にするのは、このドラマ同様、許されない!(`・ω・´)