海外旅行では、その地域で有名な観光地を回ることが多いと思いますが、その国の主要な観光地となっている場合が多い世界遺産というものについて色々と調べてみました
wikiを中心にまとめてみます


世界遺産とは、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて、世界遺産リストに登録された遺跡や景観、自然など、人類が共有すべき顕著な普遍的価値をもつ不動産のことだそうです


世界遺産 はその内容によって以下の三種類あります

①文化遺産  顕著な普遍的価値をもつ建築物や遺跡など
②自然遺産  顕著な普遍的価値をもつ地形や生物、景観などをもつ地域
③複合遺産  文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるもの


個人的には世界遺産と言った場合自然遺産をイメージするのですが、人工物でもOKなんですね


元々はエジプトナイル川流域にアスワン・ハイ・ダムを建設する計画が持ち上がった際、計画が実行されるとヌビア遺跡 が水没することが懸念されました

そこでユネスコが、ヌビア水没遺跡救済キャンペーンを開始したのが世界遺産運動の始まりだそうです



世界遺産に登録されると、周辺地域の観光産業に多大な影響があります

例えば白川郷、五箇山では、登録後に観光客数が激増しました


白川郷 の場合、登録直前の数年間には毎年60万人台で推移していた観光客数が、21世紀初めの数年間は140-150万人台で推移しています

ただし、これらの地域では世界遺産の公共性を曲解した一部観光客が住民の日常生活を無遠慮に覗き込むなどのトラブルも発生しています


元々世界遺産という制度はその普遍的価値があるとみなされた遺産を保護するために作られた制度なのに、安易な観光地化によって、逆に保全の妨げが懸念されることもあります


世界遺産は保全が目的であり、観光開発を促進する趣旨ではないため、世界遺産登録によって観光上の開発が制限されている地域は多く、中には観光客は立ち入り禁止になっている物件も数多いそうです。(オーストラリアのマッコーリー島 ほか)

富士山では、観光開発が制限されることを懸念した地元住民による反対が起こり、世界遺産への推薦が見送られた


ただし、その一方で、貧困にあえぐ国などでは観光を活性化させることで雇用を創出することが、結果的に世界遺産を守ることに繋がる場合もあるとのことで、非常に難しい問題ですよね


僕個人も世界遺産という名前だけで、肩書きが何も無いよりは、「見てみようかな」という気持ちになります。

そういった人の気持ちを観光に生かすことで世界遺産を保全できるのか、過度の観光地化で壊してしまうのか


世界遺産という制度を作るのならば、各遺産に対して現在の観光客数や保全状態をしっかり調べた上で、ある程度の入場制限や観光地化のバランスまで取り決めておく必要があるように思います