◆◇-----------------◇◆

2024年6月24日

銀行預金が生まれる瞬間

From 岡田磨左英(中小企業診断士)

◆◇-----------------◇◆

先日、金融機関の上層部の方と話す機会がありました。意地悪な質問をしたくなり(笑)、質問してみました。

「銀行預金がゼロからポンといきなり増える瞬間があるのですが、分かりますか?」と。その方は、「うーん」と言ったきりで、分かりません。そうなのです。地方銀行の職員レベルではこのような反応が普通です。時々、金融機関の若い職員と仕事で、ご一緒するときがあるのですが、同じ質問をしても答えられた方などいません。

ということは、いつも職業上、銀行預金を扱っている金融機関の職員でも分からないのですから、新聞やテレビしか見ない一般国民は分かるはずもありません。そして、この私も2019年5月までは全くそんなことにも興味がありませんでした。(笑)

それを知りたければ、「日本経済を繁栄させる勉強会」を8月から毎月一回開催しますので、来てくださいと営業したところです。(笑)

それとその会合で、金融機関の若手職員から質問されました。「円安は続くのでしょうか?」と。その若手職員はすごく勉強されている方でしたが、話す内容を聞いていますとやはり、日経新聞を丹念に読み、業界紙を丹念に読み、よく勉強されていましたが、肝心の貨幣論は理解していないので、「国債を無限に発行したらお金がいっぱい市場に回るので、需要と供給の関係でインフレになるでしょう」とか、「国債の保有者の10数パーセントが外国保有なのでそう影響はないでしょう」とか、ごく普通の方が疑問に思う質問を次から次へと私にするのでした。(笑)

そこで私は「国債は誰が持っているかよりも円建て国債か、外貨建て国債かが問題です」とか、「国債を発行して政府は何を手に入れるかわかりますか」とか言いましたが、「お金です」という答えなので、「日銀当座預金」という特殊なお金を手に入れるのですと言い、お金にもいろいろな種類があることを知るべきですとも言いました。

その金融機関の職員にも勉強会の案内を出すつもりですが、いらっしゃるかどうか?

まあ、そういうことで、果てしない貨幣論の説得は続くという感じでしょうか。できることをコツコツとやり、日本が滅亡しない努力をしていくしかありません。
=================
発行責任者:岡田磨左英(中小企業診断士)