私が中学生の時
父が、白い紬の反物を2本買い求め、当時の私が柄を選んで染めてもらいました。
苦しい生活だったのに…
歳を重ねると父の思いが胸にしみます
しかも、私が高1の時に父は亡くなったので晴れ着姿をみないままでした。
一本は、私が就職してから仕立て
今では娘が着るようになりました

大島紬は光沢があるので華やかです


もう五十年このままです

形にしないのは胸が痛く、ずっと気になって仕方がなかった

とは言え、着物を着る機会もない…
モダンな柄だからコートにしたら着る機会が断然増える

大島出身の縫い物が得意な友達に
ダメ元でコート依頼をしたら〜
「私でよかったら」と快く引き受けてくれました

感激です

五十年も眠っていた反物がスプリングコートになり
4月に娘の披露宴に着ていくのが今から楽しみです

父が「ほぅ、時代も変わったなぁ」と、目を細めて笑う姿が目に浮かびます
