とりとめもなく、思うことを書きます。ただ、僕は一発合格者です。僕の発言は決して鵜呑みにせず、なにかを考えるきっかけにしていただければと思います(『一発合格者たちの妄言
』参照)。
僕は、順位は関係ない、とにかくなんとしても絶対に確実に一発で合格する、という目標を掲げ、司法試験に挑みました。上位を狙う人たちには参考にならないと思います。
①確実に合格するために必要なことはなにか考える
いきなりタイトルまんまの見出しになってしまいました。が、個人的にこれは極めて重要だったと思います。合格に必要なことはなんなのか、それは合格最低点を上回ることです。当然ですが。そして、確実に合格する、という目標なのであれば、確実に合格最低点を上回る、ということが必要です。
とすると、毎回、合格ラインぎりぎりの再現答案を読んで、最低ラインはこんな感じか、と、最低ラインの感覚を身に付けていかなければなりません。本当に当たり前のことしか書いてませんし、なんなら当たり前のことさえ若干危ういような答案ばかりです。
みんなが知っている当たり前のことを当たり前のように淡々と書く。それだけで通る。再現答案を読む中で、それを確信しましたし、みんなの当たり前のラインってこのへんですよね、という感覚も再現答案を読む中で養われたと思います。その感覚が正しい感覚だったのか否かは、僕の結果予想がどうなるかにかかっていますが(『結果・得点予想 追記あり
』参照)。
ということで、合格ラインを確実に上回る、ということが必要だと分かりました。
②そのために必要なことは?
合格ラインを確実に上回るために必要なことはなんなのか、が次に問題になります。それが基礎の徹底だということは皆さんお分かりかと思います。どの年の司法試験もあまりにも難しすぎてもはや笑けてきますが、合格ラインぎりぎりの再現答案を見てください。難しいこと何も書いてません。知ってることしか書いてません。てことは、今みなさんが知っていることが“基礎”なんじゃないでしょうか。今知っていることを極限の緊張状態でも確実に書ける、本試験現場での「あ!おれ閃いちゃった!!キタ―――(゚∀゚)―――― !!」という悪魔のささやきにも惑わされずにいつも通りでいられる、そんなことが必要なんじゃないかと思います。
この境地に達するためには、反復練習しかないと思います。典型的な問題集、基礎的な問題集を自分の血肉にするとこまでやり込む。そして、過去問で何度も聞かれているところは、さらに何度も聞かれる可能性があるくらい大事なところなわけですから、過去問を徹底的にやり込む。こういった作業によって初めて、異常な緊張状態に陥る試験現場でも当たり前を当たり前に処理して帰宅できるようになるのではないでしょうか。
③注意点 その1
よく、ゴールから逆算した勉強法、ということで、過去問というゴールを把握しなければだめだ、よし、過去問やろう。という人がいます。これは3割正しいですが、7割間違っていると思います。過去問を解き終わり、出題趣旨や採点実感、予備校解答や再現答案の検討に入ると、なぜかみんなのゴールがそこそこ上位で通る、ということにすり替わっていることが多いです。違います、合格最低ラインを確実に上回る。過去問の中でも、基本部分と応用部分があります。基本部分ができたのか否か、そこにフォーカスして解き続けます。何度やっても応用部分ができない、僕も最後までこの状況を脱することができませんでした。何度やっても間違える、何度やっても正解筋がスッと出てこない、自分に苛立ちますし、当たり散らかしますし、やる気も失せます。でも、その応用部分には時間を割かないように常に気を付けていました。答案例を見て、そんなん気付くかボケ、と読み流す。もちろん次もできない、苛立つ、答案読む、、、なんてことをひたすらやってると、気付けば、いやいや当然そうなるでしょ、という具合で当たり前に気付けることもあります。難しいですけどね。気付かなくても通るんで。固執しない。
④注意点 その2
二回目以降の受験の場合、より確実に合格するために、より広い範囲を網羅しようとすると思います。これは二回目以降の受験者の合格率が落ちる最たる原因だと思います。上記のように、確実に通るために必要なのは、より広い知識ではなく、当たり前を当たり前に処理しきる能力です。知識のインプット不足ではありません。やってきたことのやり込み度が足りなかっただけです。よく、「〜を知らなかったから落ちた」という発言をする人がいます。が、それを知らなくても、その他の当然のことを普通に処理できてたら通ったんじゃないですか?最悪その科目は沈んでも、他の科目でいつも通りやってれば通ったんじゃないですか?と思います。そら民法415条の債務不履行責任を問う場合にどういう要件が必要か、とか最低限の基礎は必要ですけど。
⑤最低限必要な基礎がわからない
司法試験にぎりぎり合格した人と上位の人が共通して書いていること、それが基礎です。僕は一時、過去問に出題されている内容は全て基礎だと勘違いして苦しみましたが、過去問のうち7割は基礎、3割応用、という具合じゃないでしょうか。
⑥その他雑感 その1
答練を会場まで受けに行く人が多いですが、受けに行く必要ありますかね?移動時間がかかりますし、休憩時間は追いこんで勉強できないでしょうし、その日の答練が終わったらなぞの達成感でその後ちゃんと勉強できないでしょうし、、、。よく緊張感を、とか言う人がいますが、2回目以降って緊張するんですかね。よくわかんないですけど。書くことを自分に強制するため、って人もいますが、家で自分に強制したらいいんじゃないんでしょうか。厳しい言い方になりますが、答案書く試験なのに、答案書くことを自分に強制できない人間が合格できるんでしょうか。
しかも、みなさんはなぜ答練を受けるのでしょうか。目的意識が希薄なままに答練を受ける人が多い気がします。僕は、自分が過去問を繰り返し解く中で確立した自分なりの各科目の解法を、初見の問題で使いこなせるかを試す、そして改善点をあぶりだして次の答練に活かす、ということにフォーカスしていました。なので、会場受験の日程だと早すぎるんですよね。それに、直前期にも初見の問題を時間内に解き切る、という訓練はしたかったので、問題を直前まで置いておきたかったですし。僕は友人とのゼミで事前に書く必要があった科目を除いて、2月後半くらいから答練に着手し始めた記憶があります、、、たぶん。しかも、早々に、採点があてにならないと気づいたので、返却をあてにせず、本番の1週間前とかにもペー論を書いてましたし、出していないものもあったと思います。
⑦その他雑感 その2
過去問を自分で分析する人が多いですが、合格するだけでいい人は黙って予備校に頼りましょう。効率が悪いです。
またなんかあれば書きます。が、上位合格狙いの人には参考にならないでしょうし、そうでない人も納得いかない人は無視してください。あくまでも僕はこう考えていました、ということですので。