逃げていること


それは現実と不安から



不安を抱けば抱くほど
手が止まってしまう



逃げればそれだけ
現実世界からの
恐ろしく黒く光る
絶望の掌が
覆いかぶさってくるのも

分からないなりに
知っている



絶望のない
甘ったるい世界で生きてきたから
まだ見たことのない
大きな恐怖



恐怖から逃れるには
現実に負けないだけの
度量が必要で

度量を身につけるには
現実と向き合う必要があり

現実と向き合うことは
認めたくないものを認めたり
たくさんの恐怖が存在する


人は生きるために
その輪廻を
繰り返す



逃げることを
否定はしないが
肯定もしない



明日はきっと
逃げないと誓う