ちょっとお寒うございます。

 

大阪市内は朝は曇り、午後から次第に雨が降ってきております。

寒さはちょっとマシになりましたが。

 

 

 町会長の任期満了へ

町会長になって2年

今月で任期を終えようとしています。

今年度は見守り活動に力を入れてきました。

入居して1年半の新参者がいきなり町会長になり

大所帯の高層団地なので、まだまだ私の顔と名前が

一致しない人もおられるでしょうが

それでも、多勢の住民さんと知り合い

特に見守りでは、社協のコーディネーターさんと

独居の方を中心に一軒一軒訪ねていく中で

沢山の勉強をさせていただきました。

 

 

 予想外の出来事のはじまり

さて、そうして団地の方々と関わっている中で

先月、こんな事があるのか、と予想外の出来事がありました。

 

昨年の敬老の日の時から

ずっと姿を見ない方がおられ

80代の1人暮らしの方なので気になっていましたが

夜の見廻りの時は部屋の電気が点いており

町会費も払われているので、心配するほどではないのかな

と思っていました。

時折、その方の部屋を出入りする方を見かけており

親族かヘルパーさんかなと思ってましたが

町会費も滞るようになり、夜も電気が点いていません。

 

お母ちゃんがコロナに罹ったちょうど同じ頃

その出入りしている方を見かけたので

声をかけて、状況を伺いました。

お部屋の名義人は入院中とのこと。

出入りしている方は親族でもヘルパーでもなく

長年のお付き合いがある友人だと。

色々と状況を聞き、そのまま帰宅するとのことで

お礼を言ってその時は別れました。

 

 

 問題発生

お話しを聞いて2時間ほどしてからでしょうか

町会の用事で家を出た途端、先ほどの人がこちらに向かってきました。

◯◯◯号室はどこですか?と私の部屋番号を聞くので

私は先ほどはありがとうございました、と言うと。

突然、お金を貸してほしい、自転車を買ってほしい

と言い出します。

言うにはその日に振り込まれるはずの何かが振り込まれなくて困っていると。

 

来たか、と思いました。

この手の事は、この2年で3回目です。

住民さんでもなく、誰の自転車を買わせるつもりなのか

そもそも、さっき話したばかりの人に

簡単にお金を貸してほしい、自転車を買ってほしい

と言える時点で危険なんですが、住民さんではないので

事情を聞くわけにもいかず、その時は振り切りました。

 

その後、同じフロアの人に、注意喚起をしていると

同じように自転車を買ってほしいと言われた人がいて

さらに、違うフロアの人から既にお金を借りているとの情報も。

早速コーディネーターさんとも情報を共有して

ある日、他の件で団地をまわっている時に

ちょうど、その方が団地に向かって帰ってくる姿が見えました。

 

 事態は一変 深刻な状況に

コーディネーターさんに声がけをお願いして

話しをしてもらいました。

すると、電気ガスは止められており

所持金も150円

夜は電気も点かず、暖房もない部屋で寝ていると。

また私には親族ではないと言っていたのが

コーディネーターさんには、妻だと言う。

さらに詳しく事情を聞いて、住宅管理センターに繋げて

来てもらいました。

奥さんでもなく、そこに暮らす権利はないとの事。

しかし年齢も70歳を超え、当時は雪がちらつく寒さ

センターの方は人道的な判断をしてくださいましたが

ずっとそのままにはできません。

 

 

 

 本来なら関係ない方々の人道的な動き

あまりプライバシーに関わる詳しい事は割愛させていただきますが

その方が仰る以前の住所には住民票もなく

話しが変わったり、食い違う事事もあり

何が本当なのか、分からない状況です。

 

過去の色々な社会支援活動でも、そういう事は多々ありましたが

要するに、この方はホームレス状態です。

ろくなものも食べず、電気もガスもない他人の部屋に寝泊まり中。

住民票もなく、身分を証明するものも無く

行政支援の申請もできない状況。

でも放っておけません。

このままなら、衰弱して餓死か凍死は見えてます。

 

包括センターの方が動いてくれました。

ご本人が言うには年金が振り込まれる15日

友人からお金を借りる事ができる

と言うので

そのお金で一緒にバスに乗って

当地の区役所に行き、今後の生活を立て直すための

申請を一緒にしましょう という事になって

管理センターも理解をしてくださり

当日の朝の◯時に約束を取り付けたとの事。

 

しかもこの間に、フードパンドリーから

例外中の例外で食料の支援も

包括センターの方の尽力でしてくれています。

 

普通、ここまでしてくれる人たち

いません。

NPOでもボランティアでも無いのに。

 

そんなことで、誰にとっても

良い方向に行くと思って安心して

当日の朝を迎えました。

が、しかし

とんでもない事に。

 

続きます。