国債をどんどん発行しなければいけない訳 | マクロ経済学のススメ

マクロ経済学のススメ

なぜ毎日頑張っても報われないのか。
なぜ将来が不安なのか。
その答えは「政治」にあります!

「日本の借金がやばい!」

と信じている方はまだどれくらいいるでしょうか?

 

まだまだ沢山居るなぁと思う今日この頃ですが

未来の日本の為に本当の経済を勉強し日本の成長を取り戻しましょう!

 

令和2年はコロナウィルスの影響もあり国債総額は1032兆円になるそうです。

これを国民一人当りに直すと860万円程度になります!!

やばいやばい返せないし払えないよ!!って思った方は財務省の思うツボです。

 

実はこれは政府の国債発行額というだけで別に借金でもなんでもありません。

端的に言えば、

「国民一人当り860万円というお金を政府支出として発行してますよ」

というのとほぼ同じ意味です。

国債を返済するという事は「国民一人当りの資産を減らしますよ」と言っているわけです。

 

そもそも「財政破綻する!」「国債が暴落する!」という危険性の高いものを

「個人向け国債」などと売りつけるなんておかしな話でしょ?

 

実は日本は財政破綻することなど当面はありません。

「当面」というところが実は大切なのですが、長くなるので別の記事にします。

 

今回のタイトル「国債をどんどん発行しないといけない訳」は、ずばり・・・

日本が資本主義社会だからです!!

 

資本主義社会とは端的に言えば「お金の奪い合い社会」です。

 

話を簡単にする為に政府とAさんとBさんしかいないとしましょう。

 

政府はAさんとBさんに1万円ずつ渡して資本主義で生活しなさい。と言ったとします。

 

AさんはBさんに1万円渡して、お米を買いました。

Aさんは無一文です。

Aさんは次のお米を買う為にBさんから仕事を貰わないといけません。

Bさんは「自分でお米作って食べていけるからAさんにお願いすることはない」と言いました。

ここで資本主義社会は崩壊します。

Bさんが一生Aさんに1万円を渡すことがないからです。

 

では社会を維持する為にはどうすべきでしょうか?

政府がお金を発行してAさんに渡すしかないですよね?

 

実際には税金もあるし、Bさんは何らかを他者に依頼するのでAさんにもお金は入るでしょう。

またAさんが銀行から「信用創造」でお金を借りることも可能です。

 

しかし資本主義を長く続けているとこれに近い状態に至ります。

大企業などが毎年毎年増収増益、大儲けをし、その権力で税金を払わないと

大企業にお金が集中し、お金の流れが悪くなります。

 

それによって一般人の給料が低下し、お金を使わなくなるので、

大企業もお金を儲けられなくなります。

 

つまり社会を成長させる為にはお金を増やさなければならないのです。

国債を発行し国内に供給することで社会のお金の回りが良くなり、新しいサービスや製品が誕生します。

 

未来の日本の為にやるべきことは「国債を返済」することではなく

「国債を発行して世の中に流すこと」です。

 

早くやらないと日本は本当の意味で破綻します。

「日本の破綻」は次回書きたいと思います。