大抵の人は
現在の状態を維持することだけに
今を生き続ける。
生きるのが心から楽しいと思えないのはそのせいでもある。
生得的に備わった
恒常性維持機能の力は強固だ。
例えそれらが
改善の余地など全くなく
どこから見ても素晴らしいとは
言えるものではないとしてもだ。
それでも人は
その慣れ親しんだものたちを
変化することなく維持するためだけに
今を生きている。
そしてそれは
無意識だ。
だから強固なのだ。
無意識は力強い。
慣れ親しんだそれらを認識するのに
大した力は要らない。
慣れ親しんだものたちは
自分の記憶の統合で把握できるので
注意深く見ることをしなくても済む。
だから
本当は大問題になっている場合でも
気がつかないのだ。
問題など何も無い
と思うことこそ大問題なのだ。
現状維持はそもそも
昨日見えていたものを
今日は見なくなる。
昨日認識した曖昧な記憶を用いて
見た気になれば済むことだから。
こうして
人やモノの本質を
どんどん見えなくさせていくのが
現状維持だ。
こういった【今】の連続性によって
最も高い確率で起こりうる可能性のある未来を
少し先で体験するのだ。