駅までの道
木々の葉 春の花々を眺めながら
「存在」に想いを馳せた 。
じゅうぶんなのだ。
こうして存在している。
そのことがどれほどのことなのか。
幼少の頃からずっと自分を苦しめていたこと。
それが自分の「存在」。
どうしたって存在してしまっている自分。
その所在の無さ。
こうして現在まで存在してきたのだ。
自分にしかできないことで寄与したい。
そう言うと、パートナーはこう答えた。
「あなたは存在してるだけで充分。何もしなくても。」
…これは本当なのだ。
そして誰しも。
そこでこんなことを考えた。
したい事を見つけようなどとせず
何かしようなどと思わず
必要に迫られたことだけをやる。
先回りの生き方しかしてこなかった自分に
そんなことが出来るかどうかはさておき、
そうしてみたいものだと初めて思った。