「マジック・マイク」〜男性ストリッパーというもの〜
ははは、姉妹楽しく、Bunkamuraにて鑑賞してきましたよん。
スティーブン・ソダーバーグ監督作品。
主演は今をときめく(すみません私は興味ないのですが)チャニング・テイタム。
お話は、彼が10代の時実際に男性ストリッパーとして働いていた
という話を元に、男性ストリッパーの世界及び
女たちを腰砕けにするカリスマ?ストリッパー「マジック・マイク」の
正統派青春ストーリーにもなっております。
そうなんです、ソダーバーグ作品とは思えない
すっごく普通にさわやかな青春映画で
すっごく普通に楽しめます。
特に見どころはストリップショーのシーン。
チャニング・テイタム、ダンス巧いわ~~~、さすがやわ~。
(個人的には、マイクの青春苦悩うんぬんより
もっとたくさんショーのシーンを見せて欲しかった)
しかしね、私は驚きましたよ。
私、考え違いしてました。
「男性ストリップ」というものいついて。
いやはや。
私はね、「半裸の男性がステージ上で
セクシーなダンスを繰り広げる」というのが
男性ストリップだと思っていたんですわね。
ところがところが、「ストリップ」というのは
(よく考えると当たり前かもしれないが)
ただダンスを見せるショーではないわけです。
ダンサーが客席に降りていったり
逆にお客さんがステージ上に上がったりで
かなり盛んに、露骨に、お客さんと絡むんです!!!
きゃ~私は無理~!!とか思いましたわ(爆)
そういえば一昔前、六本木で男性ストリップ?
ダンスショー??が流行ってましたが
残念ながら行ったことがなく…
あれもマジックマイクみたい本格ストリップだったのでしょうか。
と、今さらながら気になります(笑)
ていうか、客席の女性たちの騒ぎっぷり、受けた~。
きゃあ~~~~~~とかいいながら大喜びしてるという。
それこそ自分もあそこにいたら同じ反応だわね~。
と思ってまたわろた。
というわけで、とっても普通に楽しめる普通の青春セクシーダンスムービーなんですが
あとで姉妹で話していて、共通する不満がひとつ。
このなかで、マイクはとってもお馬鹿に描かれているような気がするんです。
この人は、実話的にも、ストリッパーをやめて俳優になって
いわば成功して階段を昇っていく人。
そして劇中でも男性ストリップ界の大スター
私は、どんな世界の人でも、その世界のトップに立つ人は
頭がいいと思っています。
学校に行ってる行ってないはあると思いますが
そういうことではなく、頭のよさ。
この中のマイクも、おそらくは学校にはそんなに行っていない想定かなと思います。
しかしね~。
インテリ女性(精神科医になろうとしている学生)とのベッド関係のお付き合いがあり
それなりにマイクは彼女のことを好きみたいなんですが
彼女の学業について、ごくごく簡単なことでも
マイクはまったく理解できないし、理解しようともしていないし
彼女の専攻学科すら何度聞いても覚えられません。
彼女も、もう聞かれてもめんどくさそうだし…
チャニング・テイタムさんも、これ、自分の実話が元ネタなんだから
こんな設定にされてどうなのよー?と思いました。のだろうということで
なんとか自分を納得させましたが…(なぜ自分を納得させる必要が?)(笑)
こういう映画の主人公って、
必ず見ているうちにカッコよく見えてくるわけで
彼もせっかくカッコよく見えてきていたのに
なんだかな~……。
最後に。
うっさんくさいストリップクラブのオーナー件元ストリッパーの
マシュー・マコノヒーが、イイ味出してました。
最近見たものの中では出色かも。
しかし年齢もけっこういってるのに
若者に負けないマッチョなボディ。
トレーニングかプロティンか…
役者ってすごいなーと思った次第でございます。