「ダークナイト ライジング」のラストでがくっ。
ご存じバットマン映画最新作は、165分と超~長くて
家でようやく見ましたよ~。
これはクリストファー・ノーラン監督による
「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」に続くシリーズ3部作の完結編。
前作が、亡くなったヒース・レジャー演ずるジ
ョーカーという邪悪な悪役のインパクトがめっちゃ強く
お話としても「傑作」の呼び声高かっただけに
最初からハードル高くなってしまった完結編ではありました。
が、普通におもしろかったですよん。
この長さを退屈させずに一気に見せちゃう力量だけでもたいへんなもの。
ただ世間一般の風評?と同じく
私も、やはり前作には及んでいないな~とは思いましたが。
しかしこれだけの大がかりな娯楽作を
きっちり作ってしまうのではハリウッドにしかできないワザ。
と。いわゆるハリウッド映画はあまり好みでない私ですら思いましたです。
主役のクリスチャン・ベイルは、「前作の怪我で引退?し、疲れ切ったバットマン」を
ほんとうに疲れて、廃れて、ちょっとわびしい感じに演じていてさすがでございました。
そして今回私が注目しちゃったのが
本作のお色気担当、キャットウーマン役のアン・ハサウェイ。
日本で有名になったのは「プラダを着た悪魔」の新米編集者役。
メリル・ストリープにしごかれる役ですね。
あのあたりではいわゆるカワイコちゃん女優という感じでしたが、
(最初に有名になったのは「プリティ・プリンセス」だし)
どうしてどっこい、そのあともいろんなテイストの映画に出ていて
2008年の「レイチェルの結婚」という暗い映画(笑)で演技がんばって
あの頃から演技派?めざしてる感がありましたが
「ラブ&ドラッグ」というラブコメでは(正直、私はこれ好きじゃなかったですが)
豪快に脱いでくれるし(有名になったあとなのに)
女優根性まんまんな感じがしていました。
そうそう、いま公開中の「レ・ミゼラブル」では
生歌披露しているんですよね(これ、見たい!)
というアン・ハサウェイが、最近私は好きです。
ってだけの話でした(爆)
さて、話を「ダークナイト ラインジング」に戻しますと…
はい、充分楽しめたし、最後はそれこそハリウッド映画らしく
気持ちよ~~くわかりやすく終了してくれましたのも、
まぁよいことなのだと思われます。
が、が、が。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが。
最後の最後、中性子爆弾=核爆弾が出てくるのですよ。
悪者が、それで街を丸ごと破壊しようして、
それをバットマンが阻止しようとする
いわば作品のクライマックス。
ここで、がくっ。となったわけです。
「中性子爆弾」の扱い方が、あまりに軽くて。
見ていて「あれ?」ってマジなっちゃいました。
息子と一緒に見ていたんですが、息子はリアルに体が「がくっ」となってましたよ(笑)
かの国では、いまだ
原爆ってこんな認識なのか~と思わずにはいられなかった。
娯楽作品でそこ突っ込むのは無粋?だからか
公開当時あまりそういう声は聞かなかったような気がするけれど
これだけの規模の映画を制作するにあたり
どれだけたくさんの関係者がいたかわからないのに
その中の誰も、「ここ、ちょっとへんじゃね? やばくね?」と
言う人はいなかったのか。
と、思いっきり無粋なことを考えてしまった私。
ま、娯楽作ですから。バットマンですから。
そこ以外は素直に楽しめたからいいんですけどね~。
あと、最近人気の癒し顔俳優ジョセフ・ゴードン=レビットが
意外に重要な役どころ出ていたのにはびっくり。
やはり注目株なんですね。
この人の「(500)日のサマー」。
ちょっと切ない、非情にセンシティブなラブストーリーで
私は好きでした。
↑この顔です(笑)
以上でーす。