「空前絶後」「一気呵成」…なぜ情緒的で大げさなのか 首相のコロナ語録
毎日新聞2020年5月28日 07時00分(最終更新 5月28日 09時51分)
https://mainichi.jp/articles/20200527/k00/00m/010/270000c
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、安倍晋三首相は2月29日からの約3カ月間で計8回の記者会見を開いた。恒例になっているのが、20分間前後にわたる冒頭の「演説」だ。内閣支持率の大幅な下落もあってか、与党内でさえ「しゃべり方も、内容も良くない」(閣僚経験者)と評判は今ひとつ。だが、情緒的で大げさな表現の印象は強く残る。首相の「コロナ語録」を振り返ってみたい。
1強政権はなぜ補正予算で主導権を失ったのか 与党案丸のみで「不十分」な中身
毎日新聞2020年5月28日 05時00分(最終更新 5月28日 09時53分)
https://mainichi.jp/articles/20200527/k00/00m/040/276000c
新型コロナウイルスの感染拡大に対応する2020年度第2次補正予算案が27日閣議決定され、1次補正と合わせた事業規模は233・9兆円に上った。安倍晋三首相は「空前絶後の規模」と自賛するが、事業者への家賃支援など自民、公明の要求をそのまま反映した内容が際立ち、首相の求心力低下を一層印象付けた。感染の「第2波」も懸念される中で、対策がどれだけ効果を発揮するかも見通せない状況だ。
「政権は今弱っているから何をやっても批判される」
目立つ1次補正の拡充 野党「認識の甘さが出た予算の中身」
「地域の医療や介護を守る」はずが現場からは「金額も中身も不十分」
一刻も早い給付が求められる家賃支援
遠のく財政再建
2次補正予算案の柱と予算額
1、雇用調整助成金の拡充など 4519億円
2、資金繰り対応の強化 11兆6390億円
→中小・小規模事業者向けの融資(8兆8174億円)
→中堅・大企業向け融資(4521億円)
→資本性資金の活用(2兆3692億円)
3、家賃支援給付金の創設 2兆242億円
4、医療提供体制等の強化 2兆9892億円
→都道府県向けの新型コロナ緊急包括支援交付金(2兆2370億円)
→医療用マスクなどの医療機関への配布(4379億円)
5、その他の支援 4兆7127億円
→新型コロナ対応地方創生臨時交付金の拡充(2兆円)
→低所得のひとり親への追加給付(1365億円)
→持続化給付金の対応強化(1兆9400億円)
→教員、学習指導員などの追加配置(318億円)
→文化芸術活動の緊急支援パッケージ(560億円)
6、新型コロナウイルス感染症対策予備費 10兆円
※ほかに国債の利払い費(963億円)などがある。
保有ウイルスと新型コロナは相似性「80%」 武漢の研究所長、流出を否定
毎日新聞2020年5月27日 19時48分(最終更新 5月28日 03時26分)
https://mainichi.jp/articles/20200527/k00/00m/030/198000c
中国科学院武漢ウイルス研究所でコウモリの保有ウイルスを研究する石正麗研究員は25日、中国国営中央テレビ系列の中国国際テレビ(CGTN)のインタビューに答え、新型コロナウイルス対策につながる国際的な取り組みに積極的に貢献してきたと訴えた。石氏については、新型ウイルス発生との関連を疑う見方も出ていた。
「五輪予算で都民の命救える」早期中止訴え 宇都宮氏が都知事選出馬会見
毎日新聞2020年5月27日 19時21分(最終更新 5月27日 19時52分)
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200527/k00/00m/010/182000c
元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(73)が27日、東京都庁で記者会見を開き、任期満了に伴う東京都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)に無所属で立候補すると正式表明した。宇都宮氏は過去2回の都知事選で次点となっており、今回も有力候補になるとみられる。現職の小池百合子氏(67)も再選出馬が確実とされている。
宇都宮氏は「緊急の3課題」として、PCR検査の拡充や自粛・休業要請に対する補償の徹底などの新型コロナウイルス対策▽都立・公社病院の独立行政法人化の中止▽都が検討するカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致反対――を公約とした。学校給食の完全無償化や羽田空港の新飛行ルート運用による都心の低空飛行の反対など「重視する8課題」も掲げた。
「国民の信頼、取り戻す」 林検事長、黒川氏問題陳謝 就任会見
毎日新聞2020年5月28日 東京朝刊
https://mainichi.jp/articles/20200528/ddm/012/010/050000c
東京高検検事長に26日付で就任した林真琴氏(62)が27日、就任の記者会見に臨み、「謙虚な姿勢で検察の使命を全うするよう努力し、国民の信頼を得られるよう努める」と述べた。緊急事態宣言中に賭けマージャンをして辞職した黒川弘務・前検事長(63)の後任としての着任で、「誠に不適切で、改めておわびする」と陳謝した。
雇用改善、誇り続けたアベノミクスのツケ 続く派遣切り
朝日新聞 2020年5月28日 8時30分
https://www.asahi.com/articles/ASN5W5W6PN51ULFA04M.html?iref=comtop_8_01
働くってなんですか
1万835人――。
加藤勝信厚労相は22日の記者会見で、コロナ禍での解雇・雇い止めがふくらんでいるとして、各地の労働局などが21日までに把握した数を集計して示した。正社員や非正社員といった内訳はない。地域や業界もわからず、どのような人たちが苦しんでいるかは見えてこない。
厚労省は当初、朝日新聞の取材に「内訳を調べることは考えてこなかった」(雇用政策課)などとして、詳しい調査に否定的だった。加藤氏は会見で「非正規と正規、それぞれの動向がわかるよう事務方に指示した」と発言。把握が不十分だったことを認めた。ただ、調べ方や内容は検討中で、調査を始めるめどは立っていないという。
「ごねれば出る、打ち出の小づち」膨張した補正予算
朝日新聞 2020年5月28日 5時00分
https://www.asahi.com/articles/ASN5W7T4VN5VULFA03X.html?iref=comtop_8_05
安倍晋三首相が「世界最大級」と誇った前回の補正予算の成立から約1カ月。新型コロナウイルスの影響を読み間違え、政府は再び巨額予算で追加対策を行う必要に迫られた。前回の対策もトラブル続きで、いまだに支援を受けられていない人も多く、不満が高まっている。
「コロナでこけたら選挙に勝てない」
新型コロナ PCR検査に適しているのは唾液かも?
朝日新聞 2020年5月28日 7時00分
https://www.asahi.com/articles/ASN5W6GW5N5WULBJ00L.html?iref=comtop_8_07
新型コロナウイルスへの感染が確認されて3週間ほどたった患者の唾液(だえき)から検出されたウイルス量は、鼻の奥よりも多かったことを、長崎大の河野茂学長らのチームが確かめた。感染の有無を調べるPCR検査では現在、採取する検体として主に鼻の奥のぬぐい液が使われているが、唾液も適している可能性がある。
9月入学、来秋は見送りで調整 官邸内でも慎重論広がる
朝日新聞 2020年5月27日 23時00分
https://www.asahi.com/articles/ASN5W7H67N5WUTFK00H.html?iref=comtop_list_pol_n01
政府・与党は、来秋からの「9月入学」の導入を見送る方向で調整に入った。新型コロナウイルスの影響による休校の長期化を受けて急浮上したが、自民、公明両党の検討会議は、早期導入の見送りを求める提言をまとめる方針。教育現場や専門家らからも異論が続出しており、首相官邸内でも慎重論が広がっていた。
【独自】都立高など夏休み2週間…教委調整、来月末にも一斉登校
読売新聞 2020/05/28 09:40
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200528-OYT1T50170/
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校期間中の授業時間を補うため、東京都教育委員会が、都立高校などの夏休みを約3週間短縮する方向で調整していることがわかった。夏休み期間を8月8日~23日とする案で検討が進められており、28日の都教委定例会での協議を経て決定する見通しだ。
青葉容疑者、死亡率95%超だった…懸命に治療した医師「君も罪に向き合って」
読売新聞 2020/05/28 07:57
https://www.yomiuri.co.jp/national/20200528-OYT1T50182/
世界中のアニメファンらに衝撃を与えた京都アニメーション放火殺人事件で、京都府警は27日、全身やけどで一時は瀕死の状態だった青葉真司容疑者(42)の逮捕に踏み切った。発生から10か月余り。殺人事件としては平成以降、最多の36人が犠牲となった事件の取り調べは、異例ずくめの形で始まった。
SNS対策で大統領令署名へ トランプ米大統領
時事通信 2020年05月28日08時28分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020052800308&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
【ワシントン時事】米ホワイトハウスのマケナニー大統領報道官は27日、トランプ大統領が28日にもインターネット交流サイト(SNS)に関連した大統領令に署名すると明らかにした。詳細には触れなかったが、ツイッター社がトランプ氏の投稿の事実関係に疑いがあるとして利用者に注意喚起したことを受けた対抗措置とみられる。
黒川氏訓告、自衛官は懲戒 賭けマージャン、処分不公平?
時事通信 2020年05月28日07時29分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020052700765&g=pol&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
緊急事態宣言下の賭けマージャンで辞職した黒川弘務前東京高検検事長の「訓告」の処分をめぐり、前例に照らして適切だったか疑問視する声が出ている。同じレートの賭けマージャンで、より重い懲戒処分を受けた自衛官の例が判明したためだが、菅義偉官房長官は27日の記者会見で「法務省が適切に判断した」と述べ、問題ないとの認識を示した。
作物食い尽くすバッタの大群、ドローンで追跡・殺虫剤散布 インド
時事通信 2020年05月27日15時00分
https://www.jiji.com/jc/article?k=20200527040119a&g=afp
【ニューデリーAFP=時事】インドの西部と中部に襲来したバッタの大群が、1993年以来最大の被害を農作物に与えており、当局は26日、ドローン追跡などを用いた対策強化に乗り出した。(写真はインド・ラジャスタンの州都ジャイプールで、マンゴーの木にたかるバッタの大群を追い払おうとする住民)
バッタはすでに約5万ヘクタールの農地に打撃を与えており、その追跡と殺虫剤散布のためにドローンやトラクターなどの車両が派遣されている。
検察、自民党本部関係者を聴取 河井案里氏側への1.5億円で
共同通信 2020/5/28 00:08 (JST)5/28 08:03 (JST)updated
https://this.kiji.is/638393425521542241?c=39546741839462401
自民党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=の陣営による公選法違反事件で、検察当局が党本部関係者を任意で事情聴取したことが27日、関係者への取材で分かった。案里氏が初当選した昨年7月の参院選の公示前、党本部が案里氏側に提供した1億5千万円について、目的や決定者などを確認したとみられる。
貧困の子ども8000万人増 コロナ影響、ユニセフ分析
共同通信 2020.5.28 9:09
https://www.47news.jp/news/new_type_pneumonia/4855272.html
【ニューヨーク共同】国連児童基金(ユニセフ)と非政府組織(NGO)セーブ・ザ・チルドレンは28日付で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による経済への悪影響により、貧困下の子どもが年内に最大8600万人増加する恐れがあるとの分析結果を発表した。
<金口木舌>「出雲の阿国」の舞台
琉球新報 2020年5月28日 06:00
https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1129151.html
京都・四条大橋のたもとに一人の女性の像が立っている。刀を肩に担ぎ扇子を手にだて男風の衣装に身を包む。歌舞伎の元祖といわれる出雲の阿国(おくに)だ
▼関ケ原の戦い後のすさんだ世に「かぶき踊り」で庶民を大いににぎわせた。それまでなかった専用舞台を北野天満宮の境内に造って踊ったという
▼歌舞伎の芸を楽しめる舞台は今、ひっそりしている。感染症の影響で歌舞伎座だけでなく、小劇場やライブハウス・クラブも休館、自粛の要請に応じてきた。楽しみにしている演劇やライブが見られず、再開を待ちわびる人も多い
▼芸を披露する側もまた舞台に立てずに苦境におかれている。表舞台に立つ演者だけでなく、舞台を支える裏方も仕事がなく直撃を受けている。そこで民間で支援の輪が広がる中、政府の自粛要請に応じた中止や休演への対応として公的支援を求める動きが出ている
▼これに対して「ライブハウスは助けなくていい」「芸能支援はしなくていい」といった声が一部で出ている。文化・芸術をぜいたく品のように位置づける向きは日本には根強いのか
▼ドイツのグリュッタース文化相は、コロナ禍での文化施設や芸術家への支援表明の中で「アーティストは生命維持に必要だ」と述べた。空気や水と同じように文化・芸術は心の栄養で、なくてはならないものだということに改めて気付かされる。