明けましておめでとうございます。

 

昨年も世の中で色々なことが起きました。

今年もさらに良いも悪いも色々なことが起きると思いますが

決して悲観せず、しかし楽観もせず、地に足をつけて生きていきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今日は、1歳児のお子さんのお話です。

 

当時、1歳児クラスを担当していました。

一クラス18人のまあまあ大所帯でした。

担任は正規とパートで、4人で人員配置も適正でした。

 

ただ、部屋の広さが基準のギリギリで、決してすごく広いとは言えない状態でした。

保育を工夫しながら、子供たちができるだけ快適に過ごせるように

考えながらやっていました。

 

それでも、どんなに気を付けて配慮しながらやっていても

トラブルはあります。

 

まだまだ並行遊びの発達段階の子供たち、

Aちゃんがブロックで遊んでいる隣で、別の友達が同じようにブロックで遊んでいる状態でした。

 

隣の友達Bちゃんが、Aちゃんの目の前にあるブロックを悪気なく、

取ってしまいまいました。

Aちゃんは目の前にあるブロックを自分の物だと思っているので、当然取り返そうとして怒り、噛みつこうとしました。

 

普段から時々噛みつく子供だったので、保育士の先生も気を付けて見ていたので、ギリギリのところで、止めることができました。

 

乳児の子供あるあるです。

言葉がまだうまく出ないから、叩いたり噛んだりの行動に出るのですが、

 

この時に、私はダメもとでAちゃんに、提案してみようと思いました。

 

Aちゃんは、1歳児ですので当然まだうまく話せないです。でもこちらの言うことはある程度理解していました、年齢なりの意思疎通はできていました。

 

難しいことを言ってみるけど、理解できるかな~と思いながら話しました。

 

「ねえ、Aちゃん、このブロックで遊んでたんだよね。このブロックAちゃんが使おうと思ってたんだよね。でもBちゃんも遊びたいんだって、でも。Aちゃんが使いたいんだったら、Aちゃん、自分のブロック持ってBちゃんから離れてみたらいいよ。Bちゃんの隣じゃなくて、あっちの方に行くの。」と言ってみました。

 

敢えて、「貸してあげようよ」とは言いませんでした。

 

するとAちゃんは、自分が一生懸命作ったブロックを持って、Bちゃんからスーッと離れていきました。

 

その数日後、また同じことが起きました。BちゃんはAちゃんのやっている遊びに興味があるのとAちゃんのことが好きなので、いつの間にかAちゃんの隣にいます。保育士の先生も、気を付けて見ていました。

また、噛みつくかもしれない、と思って私も見守っていました。

 

すると、Aちゃんは自分の作っていたブロックを全部持って、スーッとBちゃんから離れていきました。

 

私が言ったことを覚えていて、ちゃんと学習してトラブルを回避したのだな、と思いました。

 

子供の可能性を見て、本当に感動しました。

今までの経験から、あまり1歳児はそこまで学習しないというか、まだ小さいので自分の目の前の事しか分からないので、私もAちゃんの行動に期待せずに言ってみたのですが、ちゃんと理解して学習していたので本当に驚きました。

 

通常の対応なら、保育士が仲立ちとなって

 

「Bちゃん、Aちゃんに「貸して」、って言ってみようか、貸ーしーてー。ほら、Aちゃん、Bちゃんが貸して、って言ってるよ、貸してあげてね。」

「Bちゃん、ほらAちゃんが貸してくれたよ、「ありがとう」って言うよ。あーりーがーとう~」

 

などというやり取りをコミュニケーションの方法として、教えていくのですが、

Aちゃんは、自分の遊びを絶対に守りたくて、友達に噛みつく回数も増えていたので、ダメ元で言ってみたのですが、

 

なんでも言ってみるものだな、と思ったのと同時に

保育、子育てって、試行錯誤することばかりだな~、

でも思わぬ可能性もあるんだな~、と

感慨深かったのを覚えています。

 

Aちゃんはひとつの処世術を覚えましたが、このままずっと一人遊びではなく、このあと、友達とも遊ぶようになりました。

 

 


 

子供の「なぜ?」「どうして?」が始まったら

 

答えが分かる場合は、教えてあげればいいと思います。

 

答えが分からない場合で、教えてあげたい場合は

調べたりしながら、わかりやすく教えてあげればいいと思います。

 

答えが分からなくて、でも忙しくて調べられない

答えられない場合は

 

「なぜ?」「どうして?」

と聞かれたら

「う~ん、どうしてだろうね~?」

「なんでだろうね~?お母さん(お父さん)(先生)も分からないや。」

 

で、いいと思います。

 

お母さん(お父さん)(先生)でも、分からないことあるんだな、

で、いいと思います。

大人も完璧ではないですから。

 

でも、安全面や、義務的な事、相手があることなど、

親が大切だと思う事、

 

どうしても、親として(子供に関わる大人として)

子供に教えておかなければならないと思うことは

しっかりと教えてあげればいいと思います。

 

興味や関心の強い子供は

疑問、質問が多いことがあります。

大人が分からないことや、言葉にするのが難しいことが

あったりしますが、

 

疑問、質問の重さで、答える、答えない(分からないね~と言う)を

決めてもいいと思います。

 

大人が子供に何を伝えたいと思っているか、なのかな、

と、思います。

 


 

マナーや行儀を教えるときに

 

子供がある程度成長して、

「なぜ?」「どうして?」を言い始めたら

 

「分かるように、説明したいけど、

分かる言葉で、子供に分かるように説明するのが難しくて…」という

相談があったことがあります。

 

座り方、お茶碗の持ち方、など、

日常に必要な行儀やマナーなど、

 

理由は必要なく、普段自然にしていることって

意外と説明が難しい時があります。

 

 

疑問、質問の多い子どもはいて、

興味関心が大きく、「なぜ?」「どうして?」が多くて

 

でも、真面目に答えてあげたいし、正解を教えたいから、

と言われていました。

 

子供が小さい間は、難しいことをあれこれ説明するよりは

 

シンプルに、

 

「お行儀が悪いから」

「格好が悪いから」

 

で、いいと思います。

 

そして、教えたい、あるいは、望ましいモデルを伝えたら

 

「こっちの方がかっこいいよ。」

「こうする方が素敵だよ」

 

と、伝えると分かりやすいと思います。

 

そして子供がそのやり方をマネしていたら

 

「やっぱり、その方がいいね。かっこいいよ。」などと

再認識できるように言葉をかけてあげると

いいと思います。

 

子供が自分で自分の行動を再認識することで

少しずつ定着していくように思います。