GLIDiCのHF-6000 Hear Freeというイヤホンを購入しました。
最近新たなトレンドになりつつある、耳を塞がないイヤホンってやつです。

一般的なカナルタイプの完全ワイヤレスイヤホンは、密閉型で没入感が高い代わりに、長時間聴いていると耳の中が蒸れて不快感になったり、周りの音が聞こえにくいという問題があり、
そこで新たに全く逆の、オープン型の”ながら聴き”のできる商品が出てきたんですよね。

私もずっと気になっていて、今回この新製品が出たので買ってみました。
ちなみに、一般販売は12/1からなのだが、今回はGreen Fundingというクラウドファンディングのサイトで先行発売されたものを購入しました。

GLIDiCはソフトバンク系列の会社で、かなり早くから完全ワイヤレスイヤホンを手掛けていて、比較的安いコスパのいい商品を多く出しているメーカーですね。
この手の商品はアマゾンなどでも安価なものがたくさん出ているが、今回、実績のあるGLIDiCから、しかも9980円と安価で発売されるということで買ってみました。
形状も商品によって様々あるが、これは非常にコンパクトなのも気に入ったポイントでした。

では早速レビューしていきたいと思います。


■本体・装着感
本体は非常にコンパクトで軽量。
耳に引っ掛ける形で装着すると、耳の穴のちょっと上側に音の出るドライバー部分が収まる形になり、そこから斜め下の耳の穴に向かって音が出る形です。
実際に着けてみると、ドライバー部分はカチッと固定されるわけではなく、浮いているような形になるので、初めは少ししっくりこない感じがするが、長時間着けていると、なるほどこのおかげで違和感が少なく長く着けていられるのかと納得します。
操作はタッチ式なので、装着時などについ触ってしまうのが難点だが、そこはうまく側面を持って使えば問題ないレベル。
充電ケースは、通常のカナルタイプのものよりは少し大きめだが、薄型で、このタイプのものとしては小さくて良い。

■音質
肝心の音ですが、第一印象は、思ってたよりもちゃんと音が耳に届くなということでした。
オープン型なのでどうしても音が遠く聞こえるのかなと思ってたのだが、かなり忠実に耳へと届けてくれます。なので、周りの環境音と混ざっても、ちゃんと音楽が聴こえてきます。
なるほどこれが耳を塞がないイヤホンが流行ってる理由かと納得してしまいました。

コーデックはAACに対応していて、AndroidでもちゃんとAACで繋がってくれます。
音質としては、この価格帯としてはかなり頑張ってると思います。音の解像度や精密さが感じられ、オープン型という特性上、これで必要十分な音質だと思いました。
ただ、オープン型ゆえに、低音の迫力などが重要なロック系は少し苦手な印象。特に屋外でそう感じます。やはりそれらはカナルタイプのもののほうがが相性がいいですね。

■残念な点
まずは、アプリがないという点。
最近はアプリで操作の変更やイコライザーの変更などができるものが増えているので、そこもあればなおよかったかなと思います。
また、本体の操作で音量の変更ができないのも残念。
あと、充電ケースの電池の残量が分かりづらい。よくある、3つ光るうちの何個光るかで残量が分かるタイプがよかったですね。

■総評
今回、初めてオープン型のイヤホンを使ってみたのだが、これは非常に魅力的ないい商品だと感じました。
非常に自然なリスニングスタイルのお陰で、音楽をより生活の中に取り込めるのが素晴らしいと思います。家事をしながら、ウォーキングをしながらなど、何かをしながら音楽を聴けるのが最大のメリットですね。
試しに私も、着けたままで近所のスーパーに買い物に行ってみたのだが、何の問題なくできました。また、自転車にも少し乗ってみたのだが、風切音も気にならず、こちらも全く問題なく使える印象です。
周りの生活音が聞こえるというのは、屋内でも屋外でも非常に有効ですね。

約1万円と安価でこれだけの性能があれば、非常にコスパのいい、満足度の高い商品だと思います。
特にオープン型のイヤホンを使ったことがない人にはぜひ触ってみてほしいと思います。