■装着感・音質
※はじめに記しておくと、このイヤホンはエージングが必要なようです。
20時間ほどエージングしましたが、開封直後よりも明らかに音が良くなりました。

装着感は非常に良いです。
耳の穴に入る部分が細いので、耳への負担が少なく、長時間付けていても痛くなりにくいです。
本体は多少厚みがありますが気にならないレベル。
ボタンは物理式なので確実に操作でき、操作感も軽く大きいので操作しやすいです。アプリで割当の変更もできます。

音質は、かなり良いです。
高いイヤホンによくある、解像度が高く、いろんな音が聞こえる感じがちゃんとあります。
少し低音が強めですが、バランスの取れた聴きやすい音です。
アプリにイコライザーが付いているので、自分の好みの音にカスタマイズすることもできます。

悔やまれるのはaptxに対応していない点。
最近のandroidはAACで繋いでくれるのでSBCよりは音がいいが、私の経験上、aptxの方が更にいい印象があるので、そこは残念なポイント。

■外音取り込み機能(HearThrough)
個人的に一番期待してた機能。
外音取り込みとは、マイクで拾った音をそのまま再生する機能で、
これの何がいいかというと、イヤホンをしたまま会話をしたり、電車のアナウンスを聞いたりできる。

音楽を流さずにこれをオンにすると、イヤホンを付けずに聞こえてくる音が、ほぼそのまま自然に聞こえてきて不思議な感じがします。
音量はアプリで調整でき、最大にするとエアコンの音などが少し聞こえすぎる感じがするが不快ではないレベル。

当然、音楽を聞きながらも使用でき、流石にヘビーなロックは難しいが、おとなしい曲なら、聞きながら会話をしたりテレビをみたりもできる。
これはなかなか画期的ですね。
オンオフも本体のボタンで簡単にでき便利だ。

ただ、風のある場面では風切り音を拾ってしまうので、外での使用は不向きのようだ。

■アクティブノイズキャンセリング(ANC)
あとから無料のファームウェアアップデートで追加された機能。
もともと外音取り込み用のマイクを搭載していたことで実現できたわけだが、こういったサポートがされるのは異例で、好感が持てる。

試してみると、さすがに大きな音を完全に消し去るほどのパワーはないが、エアコンや空気清浄機などの音はほとんど聞こえないレベルまで抑え込んでくれて、しっかりと効果を確認できた。

これはオマケではなくしっかり実用的な印象だ。

■総評
さすが、もともと2万円オーバーの商品だけあって、商品力は非常に高いなと感じた。
尖った部分がなく、ユーザーが使いやすいように全体的にちゃんと商品としてまとめてあるというのが印象的だ。
アップデートで機能が追加されたりと、メーカーの対応にも好感が持てる。
個人的に期待してた外音取り込み機能も実用的で、普通だったら聞き逃してしまうような、インターホンの音やアラームの音も音楽を聴きながら気付くことができるので便利です。

型落ちで値段も下がっているのでコスパは高いし、
総じて非常に満足度が高い商品でした。