イタリアサッカー界はいつも惨劇が付き纏う。
本当のサッカー通こそ夢中になるというセリエA。
自分は生粋のプレミア好きではあるが今回の件を非常に残念に思う。
どこの国にもダービーマッチはあり有名所ではクラシコが挙げられる。
勿論日本のJリーグにも存在する。このダービーマッチで選手たち以上にヒートアップするのがサポーターである。
今回もサポーターが原因なのだが応援する立場として感情的になるのはわかるが結果的にクラブに迷惑をかけている。
今回はカターニアとパレルモの試合で起こった。シチリア・ダービーと称されるこの試合。今回は警官とサポーターが対立した。
審判のジャッジミスが発端となった今回の事件。毎回取り沙汰されている審判のジャッジ能力の低下。これは深刻である。
この試合の先制点も明らかなオフサイドをとらず結局先制点という形に。
これと同時にパレルモサポーターがスタジアムになだれ込み多数の発炎筒を焚きピッチの外は戦争状態に。瞬く間にピッチも白い煙で覆われ視界はゼロに・この間多数の爆竹や発炎筒が使用される。その結果約100人もの負傷者が出る事態へと発展した。
選手や審判にも異常が出始め試合は一時中断。目の痛みや呼吸困難を起こした選手と審判が戻ってきたのは30分後だった。個人的にはこの時点で没収試合とするべきだったのではないかと思っている。
その後一度は追いついたカターニアだったがパレルモがまたも審判のジャッジミスで勝ち越し。カターニアにとっては苦い敗戦となった。
この試合で警官隊の1人フィリッポ・ルチティさんのいた車の中で紙爆弾が爆発。顔に紙爆弾を受けたルチティ氏が病院へ運ばれた際は「絶望的な状態」だったとのことで、心肺機能停止でルチティさんが亡くなるという最悪の結末を迎えてしまった。
この惨劇を受けFIGCのパンカッリ特別委員長は
「もうたくさんだ。1試合だけの試合延期では不十分だ。徹底的な改革をしなければ、リスタートを切ることはできない」
と延べ無期限延期の可能性を示唆。
-イタリア・サッカー選手協会会長のセルジオ・カンパーナ氏は
「イタリア・サッカーは、このような悪事を反省するためにも、1年間リーグを中止する必要があります。我々を取り囲む文化は、あまりに誤った方向に進んでしまった。変革を必要としています。
カルチョスキャンダルがあり、イタリア・フットボール界を見直す必要がある今、このような事件が起きたことに、驚きと無念を隠せません。」
パレルモのグイドリン監督は
「とても残念だ、このままでいいわけない。サッカーがスポーツだと認識し直さなければイタリアサッカー界は本当に終わりだ。
今夜ここで起きた事はサッカーと、この美しい街カターニアを汚しただけ。
スポーツの侮辱に他ならない。本当の価値を認識しない限りカルチョの明日はない。今日は勝者のない試合だった。」
と今回の事態を重く受け止めた。
セリエA、B、C、ユースの試合、7日の行われる予定だったイタリアvsルーマニアの親善マッチが中止になり全カテゴリーを中止にし完全にカルチョがストップした。小学生の試合までもが中止になった。協会は5日に政府関係者と話し合い、対策について協議する。同日にはイタリア・オリンピック委員会も臨時会議を開くことになった。つまりカルチョの問題ではなく国が動く事態へと発展したのだ。
今後もカルチョの動向に目を向ける必要がありそうだ。
自分の愛するリバプールもエバートンとのダービー戦を控えているので心配ではある。今回の事態を受けフットボール自体を見直すべきではないだろうか。
【カルチョでの死傷者の前例】
1994年11月
ブレシアの試合前、試合中、試合後の騒動で負傷者。
1995年1月
ジェノアvsミラン戦の前にサポーターが衝突、サポーターが1名死亡。
1997年10月
W杯予選のイタリアvsイングランド戦の前に、ローマで両国のサポーターが衝突。イングランドのサポーター1名が試合前に刺される。
2000年10月
欧州チャンピオンズリーグのラツィオvsアーセナル戦の開始前、ローマのスタディオ・オリンピコ付近で英人サポーター2名が刺される。
2007年1月
カラブリア州3部リーグ所属のサンマルティネーゼの役員エルマンノ・リクルシ氏が、乱闘を鎮めようとして襲撃されて死亡。
