7日に行われたセリエA第32節、ジェノア対ミランの一戦は、2-1でアウェーのミランが勝利を収めた。MF本田圭佑は先発フル出場し、セリエA初ゴールとなる決勝点を挙げている。
ミランは風邪で出場が微妙と言われていたバロテッリがベンチスタート。パッツィーニがスタメンに名を連ねた。2列目は今節も本田、カカー、ターラブとのトリオとなり、ムンタリとエッシェンが負傷した中盤センターでは、復帰したモントリーヴォがデ・ヨングとコンビを組んだ。
2連勝中のミランは、20分に先制して幸先の良いスタートを切る。中央でパスを受けたターラブが、得意のドリブルで仕掛けると、スピードに乗ってジェノア守備陣を押し込み、最後はデ・マイオをかわして、ペナルティーアークから右足のシュートを沈めた。
だが、前半途中からミランはジェノアの反撃を受ける。37分、ベルトラッチのシュートに冷や汗をかかされると、41分にはメクセスがあわやオウンゴールという場面も。押し込まれて前半を終えたミランは、後半に入っても52分にフェトファツィディスのミドルシュートに脅かされた。
しかし、56分、その瞬間が訪れる。ついに本田のセリエA初得点が決まった。ターラブのスルーパスに中央で反応した本田は、巧みなワンタッチでマルケーゼをかわし、中央に広がったスペースへ攻め込む。飛び出してきたGKペリンの上を越すループシュートを放つと、懸命に戻ったスクッリも間に合わず、ボールはゴールへと転がり込んだ。
本田はセリエA12試合目にして初ゴール。イタリアでは1月15日のコッパ・イタリア5回戦スペツィア戦以来の得点となる。先日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで、「もうすぐ初得点と感じている」と話していた背番号10。見事に有言実行となった。
ゴールを決めてチームメートたちから祝福された本田は、ベンチに駆け寄ってセードルフ監督と抱擁。大きな笑顔を浮かべていた指揮官も本田と抱き合って喜んだ。
2点のビハインドを背負ったジェノアは、諦めずに反撃を開始。終盤はミランを苦しめる。73分にはCKからモッタのボレーシュートで1点を返すことに成功。さらにミランゴールへと迫っていく。
だが、74分にパッツィーニを下げてバロテッリを投入したミランは、ジェノアの猛攻に苦しみながらも耐え抜き、1点のリードを守って逃げ切った。
3連勝で勝ち点を45とし、ヨーロッパリーグ出場ラインに勝ち点5差と迫った。ローマやインテルとのビッグマッチもある残り6試合で、ミランは欧州カップ戦出場権を目指す。