(第150回)好きずき一論(いちろん)
今回は子供には聞かせてはいけない話である。
見た方も多いと思うが、1月にNHKで2回にわたって放送されたイチローのドキュメンタリーについて…。グラウンドに立つクールなイチローとは異なる、赤裸々な姿も映し出されていた。野球のドキュメントとしても面白かったけど、今回はイチローの偏食について書きたい。
なんとイチローは、アメリカに渡って7年間、お昼は必ずカレーライスなのだそうだ。愛妻の手作りだということだが、それにしても、毎日カレーとは…。
普通トップアスリートといえば、食生活の栄養バランスには細心の注意をはらっている…というイメージだが、イチローは『好きなものを好きなだけ食べる』という方針らしい。野菜は若い頃から嫌いで、一度気に入ったものは、毎日繰り返して食べるという。神戸に帰った時には、週8回は牛タン…と本人もいっていた。恐ろしい偏食家である。
ちなみにこれは、『ジャンクスポーツ』というスポーツバラエティ番組で見たのだが、そこでもイチローの話題が出た。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で世界一になったイチローであるが、その時、彼の自宅に招待されたチームメイトが食後のイチローの様子を番組で語った。
「イチローさんは晩ご飯をたらふく食べたあとに、甘いお菓子をわんさと食べる…」らしい。
お菓子というのも、日本のコンビニで売っているような、まさにジャンクなお菓子がメインらしい…。
偏食家といえば、サッカーの中田英寿も凄いらしい。
ご存知、日本を代表する世界のヒデ!…も、若い頃からこれまた野菜嫌い。必要なビタミン類は錠剤で補給。好物はスナック菓子で、現役の頃も始終そんなお菓子ばかりを口にしていたという。それが引退を早めた理由だと邪推する人もいるが、現役時代の彼の無尽蔵の運動量とチームに対する貢献度を考えると、栄養バランスっていったいなんなんだ?という気にもなる。
一方これは、スマップの番組に柔道の山下泰裕が出演し、自分の少年時代について語っていたこと…。
甘いものがとにかく大好きで、『中学生の頃は水代わりにサイダーを1年間に100ケース飲んでいた。』とか。1ケース24本として毎日6~7本飲んでいた計算…。中学生といえばまさに成長期、骨を蝕む砂糖や炭酸飲料は子供の敵!というイメージはどこへやら。その後、山下は史上最年少19歳で全日本選手権優勝。同9連覇。世界選手権は3連覇。五輪金メダルはもちろん、公式戦203連勝という前代未聞の記録を打ち立てている。
野菜を食べないと栄養バランスが崩れる。砂糖は骨を溶かし、成長を妨げる。偏った食生活は健康に悪影響…。こういった一般人の常識は、天才イチロー、世界のヒデ、柔道王山下らウルトラ・スーパー・アスリートには通用しない。
でも、「イチローのバッティングフォームは、イチローだから打てるのであって、身体能力の伴わない選手が真似しても打てない」…といわれるのと同じように、やはり一般人は真似してはいけない彼らの食生活…ということになるのかも…。
2008年2月1日号掲載

鈴木一朗 1973~
イチロー。誰もが知る天才メジャーリーガー。
| 追記・・・イチローの背番号51にちなんで第151回にかいたつもりが、間違えて150回に登場…。天才肌は偏食家が多い、とはよくいいますが、その典型を集めてみました。好きずき一論(いちろん)=鈴木一朗…けっこう気に入っていますw |
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