フットハットがゆく! -37ページ目

(第154回)加味、自由っす!

 
 前回の愛すべきおバカキャラネタが意外と好評だったので、今回はその第二弾。僕の高校時代、体育会系クラブの同窓生たちの話。


 野球部のAくんは海外旅行に行ったことがなかった。知人が4泊6日でハワイ旅行に行ったという話をしていたら、Aくんは、
「なんで、4泊して6日なん?」
 という根本的な質問をしてきた。
「日付変更線を越える場合や、飛行機に長時間乗る場合はそういう計算になる」
 という僕の説明がいまいち理解できなかった彼は、
「じゃぁ8泊したら12日になるん?」
 と真面目な顔でいってきた。いやいや、その倍のしかたはおかしいでしょ!?


 サッカー部のHくんは、英語が大の苦手であった。授業で英文の朗読中、『child』を「チルド」と読み、先生から
「それは『チャイルド』と読みます…」
 と指摘された。数行進むと『children』という単語が出てきたのでHくんは自信を持って
「チャイルドレン!」
 と読んだ。先生は冷静に
「それは『チルドレン』です」といった。Hくんは
「英語ってなんて難しいんだ…」
 と頭を抱えていた。まぁ気持ちは分かるけど…。ちなみに彼は、『knife』(ナイフ)を『クニフェ』と読んだり、『hope』(ホープ)を『ホペ』と読んだり、英語の授業中はとにかく皆の人気者であった。


 これは僕と同じラグビー部のOくんが小学生だった頃の話。おバカな小学生というのはとにかく目立ちたがり屋が多い。夏の水泳の授業の後、教室で着替え中、Oくんは机の上で裸踊りをして、皆の大爆笑を買った。調子に乗った彼は偶然教室に飛び込んできたカナブンを捕まえ、
「ようし、このカナブンを鼻に入れてやる!」
 と自分の鼻につっこんだ。もちろんまわりは爆笑!しかしカナブンはそこが人間の鼻だとは思わず、何とか逃げようと、奥へ奥へともぐり込んだ。驚いたOくんはカナブンを取り出そうとしたが時すでに遅し、すっぽりと鼻の奥におさまり、さらに奥にもぐろうともがいている。
「ギャ~!カナブンに脳みそ食われる!」
 と、Oくんは突如絶叫した。チャイムが鳴り、隣りの教室で着替えていた女子生徒や先生も教室に入ってきたが、彼はフリチンのまま鼻にカナブンを入れて泣き叫んでいた。先生はむりやり鼻をかませ、ついにカナブンはバラバラ死骸となって鼻血とともに排出された。Oくんはなんとか脳みそを食われずにすんだようだった。
 そんなおバカな彼であったがその後、東京の超有名私立大に受かり、さらに超有名広告代理店に就職した…。おバカっていったい何だ???


 体育会系の人間にはなぜか、愛すべきおバカが多いような気がする。おバカタレントとして人気急上昇中の上地雄輔は、元横浜高校野球部のレギュラー捕手で、あの松坂大輔とバッテリーを組んだこともある。
「羞恥心」を「さじしん」と読んだり、そのおバカさ加減は全国区だが、本人は、自分がバカっぽいのも
「頭の回転が速すぎるから」
 の一言で済ませているそうだ。せちがらい昨今とはいえ、その自由気ままな発想が加味されて、思わず笑いを生むところが、おバカキャラが愛される理由でもあるのだろう。

2008年4月1日号掲載 


上地雄輔
上地雄輔<かみじゆうすけ> 1979~
おバカタレントとして人気急上昇中。
元横浜高校の野球部で松坂大輔とバッテリーを組んだこともある。


追記・・・今回の登場人物Aくん、Hくん、Oくんをつなげると、AHO(アホ)になりますw。自由に加味=加味自由=上地雄輔…毎度のことながら苦しいダジャレ…


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(2008/04/09)
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