(第169回)知っとん?…2
当エッセイも8年目に突入。これからもどうぞよろしくおねがいします。
さて前回は、動物の遺伝子を人間に組み込むとどうなるかという妄想談であったが、今回はリアルな動物の情報談である。ここ数ヶ月のニュースを並べてみる。
『ニホンウナギ世界初の親魚捕獲…マリアナ諸島西方』9月22日
ウナギというのは日本人にはひじょうになじみの深い魚だが、実はその生態は謎が多く、どこで卵を産むのか?さえはっきり分かっていなかった。が最近、マリアナ諸島のあたりではないか?という説が出始め、そしてついに親魚も発見された…というのがこの時のニュースである。興味ない人にはどうでもいい話だろうが、ウナギの謎にせまる深~い話なのである。ちなみに親魚が捕獲されたのは水深350m付近という。…深い。
『水深7700メートルで魚撮影』10月11日
深いといえば、日本海溝でカサゴの仲間が撮影されたのが7703メートル(これまでで最深)。こんな所にも脊椎動物がいるということが凄い。もし人間が生身で7700メートルに潜ったら、ぺしゃんこの、鼻くそのようになってしまうだろう。水圧恐るべし。
『イグアナの新種、フィジーで発見』9月26日
イグアナといえばダーウィンの進化論に代表される生き物だが、その新種が現代でも見つかるということは、まだまだ地球に未知の部分がある感じがして嬉しい。ジャングルや深海など、人間に発見されていない新種がもっともっといるはずである。
『絶滅の危機…ほ乳類の4分の1』10月6日
これは国際自然保護連合が出した調査結果である。絶滅の危機に陥る原因は当然、人間である。現在地球には5487種のほ乳類がおり、近年絶滅したとされるのは76種である。しかし絶滅の危機にあるのは1141種とされ、なかでも188種はかなり危険な状態である。人類の進化のスピードは恐ろしく加速している。と同時に、その悪影響で絶滅する種の数も加速してしまうのである…。これはほ乳類だけの話だから、鳥類、は虫類など合わせ始めると、どえらい数になってしまう…。
『絶滅種のシカを発見…スマトラ島』10月13日
いっぽう、こんなニュースもある。80年も前に絶滅したとみられていたシカが、偶然発見されたのである。絶滅していなかったのである。こういうニュースを聞くと、嬉しくなる。今から100年以上も前に絶滅したとされるニホンオオカミも、実はどこかでひっそりと生きているかも知れない…。
最近は、絶滅したトキの放鳥に成功したというニュースを聞いたし、死骸の遺伝子からクローンマウスを作り出すことに成功したというニュースも話題を呼んだ。もちろん、科学技術を駆使して野生動物を絶滅から救うことは大事である。しかし一部の人がそれをやっても結局は無駄で、やはり人間一人一人が、地球上のあらゆる所に共存している生命体のことを理解することが重要だと僕は思う。完璧に知るのは無理だが、そういう気持ちを持っておくことが大事なのだ。

シートン 1860~1946
アメリカの作家。野生動物の生態を観察、研究。
さて前回は、動物の遺伝子を人間に組み込むとどうなるかという妄想談であったが、今回はリアルな動物の情報談である。ここ数ヶ月のニュースを並べてみる。
『ニホンウナギ世界初の親魚捕獲…マリアナ諸島西方』9月22日
ウナギというのは日本人にはひじょうになじみの深い魚だが、実はその生態は謎が多く、どこで卵を産むのか?さえはっきり分かっていなかった。が最近、マリアナ諸島のあたりではないか?という説が出始め、そしてついに親魚も発見された…というのがこの時のニュースである。興味ない人にはどうでもいい話だろうが、ウナギの謎にせまる深~い話なのである。ちなみに親魚が捕獲されたのは水深350m付近という。…深い。
『水深7700メートルで魚撮影』10月11日
深いといえば、日本海溝でカサゴの仲間が撮影されたのが7703メートル(これまでで最深)。こんな所にも脊椎動物がいるということが凄い。もし人間が生身で7700メートルに潜ったら、ぺしゃんこの、鼻くそのようになってしまうだろう。水圧恐るべし。
『イグアナの新種、フィジーで発見』9月26日
イグアナといえばダーウィンの進化論に代表される生き物だが、その新種が現代でも見つかるということは、まだまだ地球に未知の部分がある感じがして嬉しい。ジャングルや深海など、人間に発見されていない新種がもっともっといるはずである。
『絶滅の危機…ほ乳類の4分の1』10月6日
これは国際自然保護連合が出した調査結果である。絶滅の危機に陥る原因は当然、人間である。現在地球には5487種のほ乳類がおり、近年絶滅したとされるのは76種である。しかし絶滅の危機にあるのは1141種とされ、なかでも188種はかなり危険な状態である。人類の進化のスピードは恐ろしく加速している。と同時に、その悪影響で絶滅する種の数も加速してしまうのである…。これはほ乳類だけの話だから、鳥類、は虫類など合わせ始めると、どえらい数になってしまう…。
『絶滅種のシカを発見…スマトラ島』10月13日
いっぽう、こんなニュースもある。80年も前に絶滅したとみられていたシカが、偶然発見されたのである。絶滅していなかったのである。こういうニュースを聞くと、嬉しくなる。今から100年以上も前に絶滅したとされるニホンオオカミも、実はどこかでひっそりと生きているかも知れない…。
最近は、絶滅したトキの放鳥に成功したというニュースを聞いたし、死骸の遺伝子からクローンマウスを作り出すことに成功したというニュースも話題を呼んだ。もちろん、科学技術を駆使して野生動物を絶滅から救うことは大事である。しかし一部の人がそれをやっても結局は無駄で、やはり人間一人一人が、地球上のあらゆる所に共存している生命体のことを理解することが重要だと僕は思う。完璧に知るのは無理だが、そういう気持ちを持っておくことが大事なのだ。
2008年11月16日号掲載

シートン 1860~1946
アメリカの作家。野生動物の生態を観察、研究。
| 追記・・・生き物のニュースはこちらで収拾しています。 http://flowerkun.blog121.fc2.com/ |
![]() | シートン動物記 (子どものための世界文学の森) (1994/03) アーネスト・T. シートン 商品詳細を見る |
