たかが長靴と侮ることなかれ | 足から健康 櫻井寿美

足から健康 櫻井寿美

足と靴の専門店を経営しながら足と靴の研究にも携わっています。
日本人の足の環境をさらに良くして、
「元気で100歳」を一緒にめざしましょう。

今年は「稲作」にもチャレンジすると、昨日のブログで紹介をしました。

 

そして、田植えの際に使う「田植え用長靴」をコメリにまで買いに行ったことも紹介しましたが、田植え用長靴ぐらいなら、何も店舗まで行かなくても、今の時代、ネットで購入することも可能でしょう。

 

それでも、わざわざ店舗へ出向いて長靴を買いに行った理由、それは、

 

ぶかぶかすぎる、きつきつすぎる、たとえ長靴と言えどもフットクリエイトたるものが、そんな履き方をしているなど、あってはならない。

 

といった、まあ職業病みたいなものですね。

 

それでも、今回足を運んでみて良かったことがありました。

 

まず、長靴の指部分の形状。

 

売り場には、先端が地下足袋みたいに二股に分かれているものと、普通の先丸形状のものがありました。

 

普段、五本指靴下で過ごしている立場からすると、ここはやはり二股だろうと考えました。

 

幸いにも、売り場にはサンプルの長靴が幾つか並んでいたので、まずは二股長靴を試し履き。

 

期待していたのですが、どうもしっくりこないのです。

 

よく見ると、この二股部分だけが他の素材で強化されているため、その股に当たるところが痛いのです。これで田植えはキツイということが分かりました。

 

これは実際に履いて見なければ分からないことです。

 

次に、サイズ感。

 

ウォーキングシューズなどであれば、つま先部に1~1.5㎝程度のゆとりをもたせ、さらに靴紐などをしっかり締めて履くというのが定番の正しい履き方です。

 

ところが、長靴のように甲部を固定させることが難しい履物では、あまり余裕があり過ぎるとかえって履きにくくなってしまいます。とりわけ田植えでは、粘度の高い土の中で、足を移動させなければならず、足と靴とが一心同体となって使えることが望ましい。

 

と、田植えする場面を頭に思い浮かべながら、再度、試し履きをしてみました。

 

私の足の実寸はほぼ25.0㎝なので、25㎝という長靴を履いて歩いてみると、これがぴったり。

 

この田植え用長靴に関しては、足の実寸と同じサイズを買うのが良さそうです。

 

たとえ田植え用の長靴と言えども、初めて購入する靴は、こうしてきちんと試し履きをして買うというのが、やはり基本中の基本。

 

もちろん、普通の靴であっても、通販で靴を買うのは避けましょう。

 

余談ですが、昨日は、友人にも頼まれて、同じ長靴を買いに行ったのですが、そろそろ田植えシーズンとあって、品薄状態で、他店からのお取り寄せとなってしまいました。

 

田植えを予定されている方は、長靴の準備、お急ぎください。

 

歩きたくなる靴はフットクリエイト。ご相談はTEL075-365-3748、またはこちらよりご予約ください。