今の世代では、もはや「ワープロ」という言葉自体を知らない人も多いのかもしれませんが、この店を立ち上げた頃、文書を作成するために使っていたのが「ワープロ」でした。1978年の9月26日、東芝が国内初の日本語ワードプロセッサー「TOSWORD JW-10」という商品を発表し、翌年2月に発売しましたが、当時の価格は、630万円!!
それまで主流だった邦文タイプライターでは、大きな板の上に配置されている漢字を見つけて、一字ずつ「ガシャッ」と打つ方式で、かなりの熟練が必要であり、また手書きと比べて速くもありませんでした。
開発までには、多くの研究者や技術者による紆余曲折があり、それらを経て「かな漢字変換方式」のワープロが発売されたのを考えると、630万円という価格はそれなりの価格だったのかもしれません。

グラフ出典:経営と情報に関する教材と意見
ピンク色が出荷台数、ブルーが出荷金額ですが、開発直後より、多くのメーカーが参入し、それに伴って販売価格も一般的な価格になり、1990年前後がそのピークでったことが分かります。ところが、ウインドウズ95が発売されてからは、ワードや一太郎といったパソコンのワープロソフトが主流となり、一気にワープロ需要は減り、2003年ついに生産が終了となっています。
たった20年ほどでその歴史を終えたワープロでしたが、その際研究開発された「かな漢字変換方式」は、恐らく現在使っているパソコンのワープロソフトにも活かされているのでしょう。
毎日何も考えず、ワードなどを使っていますが、このような歴史を経ていることを忘れてはいけないと思ったのでした。