今日は、奈良の世界遺産「唐招提寺」で、4年ぶりとなる伝統行事「うちわまき」が開催されるそうです。このうちわを授かると、病魔退散や魔除けなどのご利益を頂けるとのこと。
ただ、安全確保のために、今日の9時から「うちわまき参加券」を、20~60歳の健康な方100名に配布され、その人達が参加できるのだそうです。
しかし、それよりも私が驚いたのは、「うちわまき」の由来です。
唐招提寺のHPより抜粋
鎌倉時代の唐招提寺中興の祖・大悲菩薩覚盛上人が、修行中、蚊に刺されているのを見て、それをたたこうとした弟子に、「自分の血を与えるのも菩薩行である」と言ってその行為を戒めたそうです。その後、上人が亡くなられた時に、法華寺の尼僧が「せめて団扇で蚊を払って差し上げようと、ハート型のうちわを供えたことが始まりです。
お遍路では般若心経とともに、十善戒を唱え、「不殺生」をお大師様に毎度お誓いしている身にもかかわらず、自分の血を吸っている蚊を見た途端、自動的に手でぴしゃりとして、「ああ、殺生してしまった」といった反省が絶えることのない凡人の私には、とてもできない崇高な行いです。
いつの日か、このような心の広い人間になれることを願って、今日も仕事に精を出したいと思います。