それらしい靴は多いけれど… | 足から健康 櫻井寿美

足から健康 櫻井寿美

足と靴の専門店を経営しながら足と靴の研究にも携わっています。
日本人の足の環境をさらに良くして、
「元気で100歳」を一緒にめざしましょう。

先日、東京出張の折、「巣鴨」に行ってきました。「おばあちゃんの原宿」と言われるこの地には、「元気で100歳」を標榜する私たちが学べることがたくさんあるかも…と、機会があれば一度行ってみようと思っていたのですが、今回念願かなって行くことができました。

 

巣鴨地蔵通り商店街は800Mにわたる長い商店街で、商店街がどんどん消えつつある現在、賑わいのある貴重な商店街です。端から端まで歩いてみましたが、シャッターが閉まったままのお店は少なく、おじいちゃんやおばあちゃんが楽しめそうなお店が連なっていました。

 

しかし、京都の錦商店街と同じく、地元商店ではなく、観光客目当ての店もちらほら。中でも商売柄目についたのが、「ウォーキングシューズ」のお店。全部で4店舗ほどありました。

 

実はこの商店街には私たちのお手本となるような、老舗の靴屋さんがあって、こちらにもぜひ伺ってみたいと思っていました。

 

商店街に入って、まずはそのお店に行って、ご挨拶をさせて頂きました。お店の方は突然伺ったにもかかわらず、質問に答えて頂いたり、写真を撮らせて頂いたりと、とても親切に対応をしてくださいました。こちらのお店では、固定客と一見客はほぼ半々だそうです。ご家族で経営されているそうで、しっかりしたフィッティングをして頂ける、信頼のお店という印象でした。

 

そのお店を後にして、商店街を歩いてみると、見るからに一見さんを対象とした、「歩きやすい靴」のお店が何軒かあり、入って靴を見たのですが…。

 

一見足に優しそうなデザインをした靴がたくさん積んであり、一つ一つ手に取って見たものの、履いたらすぐに足が痛くなりそうなものばかり。とても足に優しい靴とは言えません。しかし、1万円前後の価格設定で、一般の方であれば、「あらよさそうねー」とつい買ってしまいそうだなあと思いました。

 

靴は大切な伴侶。じっくりと足に合う一足を選びましょう。

 

足と靴のご相談はフットクリエイト