今月提出する、ある報告書を作成しています。その中で、会社の生存率というものを調べていたときに、2つのデータが見つかりました。
データ①では、
会社設立5年後の生存率は14.8%、10年後は6.3%、20年後0.4%、30年後0.021%
データ②では、
設立10年後は約70%、20年後約50%、29年後47%
となっていて、両者を比較すると、とても極端な数字であることがわかります。
いずれも出所は、国税庁、中小企業庁となっていて、はっきりしているものの、前者の国税庁のものは、いくら探しても元データが見つからなかったので、完全なものとは言えません。また、その母数が、ある程度大きな規模の会社も含まれているのか、あるいは、商店のような小さな規模も含まれているのかでも、大きく数字は変わってくるかと思います。
私が起業した21年前、その頃同じように起業した仲間がありましたが、現在も起業した当時と事業内容も大きくぶれることなく、コツコツ会社経営を続けておられるのは、数%程度。自分自身の感覚からいくと、データ①に近い感じがします。
いずれにしても、会社を興すのは簡単ですが、それをずっと維持・継続するのはとても大変です。しかし、その「継続」することに企業としての大きな意義があるということを、これから起業を考えておられる方は、知っておいてほしいですね。