特別支援教育は、教育でありながらも福祉の面も持ち合わせている、というのは以前このブログでも少しお話ししました。

 

教育というのは、少なくとも現在の日本はの教育は一斉指導で、みんな同じ方向を向いて同じことして、同じように頑張ることを求められます。

 

ですが、どの年代でもどの地域でも、みんなが歩いている流れから外れてしまう子どもは、多かれ少なかれ絶対存在します。

 

外れてって部分の表現がすごく難しいけど。

 

自ら外れるのか、結果的に外れてしまうのか、意図的に外れるのか、何らかの原因で外されるのか、はたまた入れないのか、自分の意思で入らないのかetc...

 

表現が難しいです。

 

 

 

 

 

「川からあふれてしまう生徒をどれだけ救えるのかが教師の腕の見せ所や」

 

大先輩の言葉です。

 

まさしくその通りだと、痛感しています。

 

あふれる、は生徒指導上、手に負えない生徒を指す場合もあるし、個性的で自分の世界に入る生徒を指す場合もあるでしょう。

 

でも、先輩はそんな生徒たちにこそ手をかけてやれ、声をかけてやれ、目をかけてやれと再三言われていました。

 

福祉については不勉強なのでわかりかねますが、その考え方は福祉に通じるところもあるのではないかと考えています。

 

相手のことを思い、寄り添ってやる。

 

どんな景色を観ているのか想像する。

 

それを全身全霊で行っていた先輩。

 

その先輩のお葬式にはたくさんの人。

 

お焼香をされるほとんどは教え子。

 

本当に慕われていたんだと改めて感じたのを覚えています。

 

 

 

 

その先輩が他界され、この6月で10年。

 

先輩の言葉を胸にこれからも生徒に、保護者に向き合い、精進していきたいと思います。