バレンシア復権に意欲


バレンシアは22-23シーズンに向けて、新監督として元イタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾを招聘したことを発表した。


黄金期のミランを支え、イタリア代表としても2006年のワールドカップを制覇した経験を持つガットゥーゾ。引退後はスイスのシオン、古巣ミラン、ナポリなどの監督を歴任。ナポリではコッパ・イタリアを制覇した。

パレルモやギリシャのクレタ、ピサなどの小規模クラブでの指導歴もある。ピサではイタリア3部から2部への昇格、そして1年での3部への降格も経験。

選手時代からのイメージ通りの熱いキャラクターも健在で、首脳陣との対立も度々報道されている。

指導者としては決して輝かしいキャリアを送っている訳ではないが、青年監督としてはフットボールの良い面においても悪い面においても経験は豊富だといえる。


ここのところ不安定な戦いが続いているバレンシアだが、ホセ・ガジャ、ウーゴ・ギジャモン、ユヌス・ムサといった有望な若手や、ガブリエル・パウリスタ、エディンソン・カバーニら経験豊富なベテラン選手がいるのも事実。ガットゥーゾにはこういった選手を育てつつ、欧州カップ戦にチームを導く手腕が期待されている。


ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督のコメント

「バレンシアはビッグクラブで、メスタージャは最高です。こういったクラブのプロジェクトの一員になれることは、いつでも幸せなことです。


今のクラブの位置は決して良いとは言えませんが、このクラブの人たちはより高い位置に戻るために一生懸命に仕事をしています。ポジティブな空気がありますし、それはチームのメンバーを見ても明らかです。才能に恵まれた選手たちが揃っています。彼らの仕事の成果ですし、私はそれに結果で報いたいですね。


このチームでは負け組になりかけたような選手、失敗してしまった選手たちとも懸命に働ければと思います。このクラブはそういった選手達を信じることができますし、私はこういった選手たちとの仕事を楽しみにしています。高いモチベーションを見せてくれるでしょう」