日本サッカーの夢は広がる | サカすけブログ

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読売新聞記者による、全日本少年サッカー大会ブログ。大会期間中続々更新します!

 素晴らしい決勝戦でした。1981年から少年サッカーを取材していますが、これほどハイレベルの試合は初めて見ました。名古屋グランパスも良く頑張りました。しかし柏レイソルの強さは傑出していました。表彰式で優勝旗を受け取るレイソル選手たちの笑顔は、輝いていました。





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 今年も逸材が現れました。今大会の8試合で何と23ゴールを決めた柏レイソルのFW中村駿太選手。しかし今年の柏レイソルは、彼一人に頼って優勝した訳では、ありません。


 最も苦戦した準々決勝の川崎フロンターレ(神奈川)戦。中村駿太選手もノーゴールに封じ込まれましたが、全員の堅守で0―0からのPK戦を制しました。


 決勝戦で決勝点を挙げたのは、左MFの朝倉涼介選手でした。守備での貢献も大きい選手ですが、驚くべき個人技を発揮しました。


 そして個人技が優れただけのチームでは、ありません。名古屋グランパスに許した1点目は、自陣深くでのミスパスを奪われてのゴールでした。不用意という印象もありました。それでもGKからパスをつなぐスタイルを最後まで貫きました。延長前半で勝ち越し、「この1点を守りきれば優勝」という場面でも相手FWの厳しいチェックを受けながら、GKから横パスを通しました。


 ボール保持率を高め、常に主導権を握って攻める――。日本サッカーが目指すべきスタイルを、柏レイソルの少年たちが、この大舞台で見せつけてくれました。