これなら男子もW杯優勝 | サカすけブログ

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読売新聞記者による、全日本少年サッカー大会ブログ。大会期間中続々更新します!

 日本サッカー協会の元技術委員長で、現在はFIFAインストラクターの小野剛さんに、お話を聞きました。小野さんは、少年サッカーへの8人制導入に尽力した方です。


 「今回が初めての大会なので、どうなるかな、と思っていたが、思っていた以上にいい。1対1で勝負しよう、1本決定的なパスを出そう、という場面が多い。これなら(男子も)ワールドカップ優勝狙えるんじゃないか、という気がしてきたぐらいです」

 「GKがボールを持った時にそこで大きく蹴らないで、ボールを近くの味方につなぎ、前へ進むのが無理なら、またGKを使って逆サイドに展開していこうという意図があるチームが見られますね」

 「各チームのコーチ陣から『(ボールをとりあえず)蹴っとけ』という声が出なくなったのはうれしい」

 「(やたらオフサイドにかかるチームがあるが)それは一方がボールを持った時に、相手がオフサイドトラップをかけて、それに引っかかっているということではないでしょう。味方がボールを持って攻めている時は、(7人のフィールドプレーヤー)全員がハーフラインを越えているチームはある。その時に、相手の選手がハーフラインより先に残っていれば、当然パスが出たらオフサイドにはなる。ただ、選手は賢いので、何度もオフサイドになれば、今度はその浅いラインをオフサイドに引っかからないようにして抜ければ大チャンスになるということに気づく。ラインの浅さを逆に利用すればよい」

 「GKからすれば、それを防ぐためにかなり高い位置で、ペナルティーエリアを出て守る必要も出てくる。そこでボールが取れれば、次はGKからの1本のパスでまた逆襲も出来る。そうしたことをコーチが教えるのではなく、選手が自分で考えて感じることが重要。そこで大人が『あれしろ、これするな』と教えすぎないで欲しい。子供の判断力というのは大したものなんです」