一流のサッカー選手になるとしたら、利き足のレベルアップは必要です。
でも、それと同じくらいに軸足強化は重要です。
なぜなら、キックでも、ドリブルでも、トラップでも、そのほとんどが片足でプレーするからです。
これって当たり前のことなのに、日本の育成指導は果たしてきちんと理解しているのでしょうか?
今回の記事は過去に掲載した内容を一部加筆訂正したものです。
みなさんも今一度考え直してみませんか?
「とも」は、元々は右利きでしたが、小二の二学期から猛特訓をして、左利きになりました。
でも、軸足強化は永遠の課題です。
軸足は、Jリーグの下部組織であろうと、トレセンであろう と、おそらく世界の中で日本人がいちばん強化練習していない部分だと思います。
軸足が強化されないうちに、ドリブル、トラップ、キックな どの基本テクニックをいくら練習しても、ほとんど意味はありません。
軸足を強化しないうちにいろいろなことを覚えるのって、
1.土台がしっかりしない場所に家を建たらグラつく…ということと同じです。
2.軸足強化をしないうちに、幼少期から過度な両足練習をしていたら、身体が開くだけです。
3.強靭な軸足を養成してこそ、利き足のレベルアップと安定感が身に付くんです。
軸足強化というのは、それほど大切なことなんです。
幼少期からの両足練習って、両足リフティングと同じで歩く (または走る)動作を練習するようなものなんです。
フリースタイル、岡部さんや土屋健二さんの曲芸パフォーマンスも同じで、両足でボールをこね くり回すだけだから、何の意味もないのです。
こうしたことは、サッカーを知っていようがいまいが、直感的に分からないといけません。
要するに、日本の育成の現状は、軸足が弱く、テクニックが安定しない選手たちを大量生産しているようなものなんです。
次の動画の0:30からのシーンをご覧ください。
この方の言いたいことは簡単です。
世間では「体幹を強くしよう!」とは言っても、軸足が不安定な選手が多いということです。
Jリーガーが海外に移籍した時、テクニックやフィジカルなどの個の違いに圧倒されるケース が多いです。
だから、テクニックやフィジカルに磨きをかけないと…などと実感しているでしょう。
でも、それって違うと思います。
根本的な部分は、利き足のレベルアップはもちろんですが、やはり軸足の弱さなんです。
そうした全ての責任は、育成年代の指導者たちにあると思い ます。
日本の育成年代の指導者たちは、いい加減、自分たちの指導の間違いに気が付かないと、いつ までたっても日本はサッカー後進国のままなんです。
何度もくどいようですが、育成年代を終えた後(U18以降)でテクニックやフィジカルなどの個の違い…などと言ってももう遅いんです。
次の動画は、2014年のコンフェデの後の記者会見の様子です。
本田がしきりに「個が…」「個を高める…」とか言ってますよね。
でも、残念ながらもう遅いんです。
だって、コンフェデの翌年に開催したブラジルワールドカップで惨敗しているでしょ?
これって、育成年代の指導がいかにお粗末だったのか…という証明だと思いませんか?
代表選手の実力って育成年代の縮図なんですよ。
物事を根本的に変えない限り、歴史は同じことを繰り返します。
日本人は、アメリカやドイツと並んで、世界的に見ても優秀な民族とされていてます。
そろそろ気が付いても良い時だと思います
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