今日から何回かのシリーズでトラップのお話をしたいと思います。

 

一般的に、日本ではトラップのことを難しく考えがちかも知れません。

だから、意外と苦手な子どもって多いと思います。

特に苦手なのが浮き球ですよね。

 

ふつうトラップは、グラウンダーのボールと浮いたボールの二種類に分かれます。

でも、トラップの基本原理を「止める」という点に絞って、もっと単純に考えれば、子どもたちも簡単にマスターすることが出来るはずです。

 

私が思うに、トラップの基本はクッションコントロールだと思います。

一般的にクッションコントロールと言うと、浮き球の処理だけを考えがちですが、グラウンダーのボールも同じです。

そして、どのようなトラップでも、リラックス、「感覚と力加減」が大切です。

 

そこで、今日はクッションコントロールを例にしたトラップに対する私の考えを、お話したいと思います。

 

 

 

1.浮き球のクッションコントロール

 

次の動画のロナウジーニョやメッシのトラップと、この動画の作者のトラップを比べると大きく違う点があります。

それは何だと思いますか?

 

それは、ロナウジーニョやメッシのトラップがボールを指先の関節の部分に当てていることです。

ロナウジーニョは、人差し指か中指の関節、メッシの場合はアウトなので小指とか薬指の関節に当てていると思います。

二人ともリラックスしているのでプレーがスムーズですね。

※下図はロナウジーニョのトラップの瞬間です。

 

これって、物干しざおに干した布団にボールを投げると、「ストン」と真下にボールが落ちるのと同じみたいに、完璧にボールの勢いを吸収できます。

 

ロナウジーニョのトラップは、ボールを指先の関節に当てた時点でほぼ完了しています。

この後で、軽く足を後ろに引きますが、この動作はボールを懐に入れて守るためですね。

 

ところが、この動画の作者はインステップの手前あたりでトラップしているので、ボールの勢いを止め切れていません。

しかも、足を後ろに引く動作も必要と言っています。

こういうトラップを、日本ではインステップ・トラップなんて言ったりしています。

そもそもインステップって堅いところだから、足を大きく引いたりしないとクッションが利きませんよね。

 

でも、指先や足首を脱力してトラップしたらどうでしょうか?

 

指先や足首にボールが当たった時点で、ボールの勢いは消えてしまうでしょ?

これだったら、ほとんどの子どもは簡単にトラップが出来るようになるはずです。

 

ウソみたいですが、小学校低学年だってふつうに出来ますよ。

「ボールが落ちてきたら、指先にボールを当ててごらん…。力を入れないでリラックスしてね…。」というアドバイスだけで十分です。

 

「とも」には特に教えたりしていませんでしたが、自分なりに小1のころからこんなことをしていました。

ちなみに、浮き球のインサイドやアウトサイドのトラップも、親指や小指を使っていつの間にか覚えてしまいました。

 

実は、この方法に慣れることで、将来に活かせる大切なポイントがあります。

 

それは、感覚と力加減です。

 

例えば、足元に止めるのではなく、トラップと同時に1~2m先にボールを出したいと思えば、足首や指先の関節をちょっとだけ固定させれば簡単に出来ます。

また、当てる場所をインステップ、インサイド、アウトサイドの骨のある固い部分に当てても良いでしょう。

つまり、この時に足首や指先の感覚と力加減を覚えさせてしまうんです。

 

大切なことは、型にはまった教科書的なテクニックを覚えることではありません。

自分の感覚と力加減でボールコントロールをする能力を身に付けることです。

 

こうした点は大切に指導して欲しいですね。

 

 

 

2.インサイドトラップもクッションコントロールで!

 

次の動画もいろいろなことを言ってますよね。

私からすると、だから何?って思います。

 

もっと簡単に考えませんか?

ボールを止めたいのであれば、足の力を抜いてリラックスしてボールの中心を捉えれば良いだけです。

 

先ほど「ちょうど布団にボールを投げると「ストン」と真下にボールが落ちるみたいに…」と言いましたよね。

これと同じように考えれば、勢いのあるボールが来ても脱力した足首が布団の代わりをしてくれます。

 

もちろん、トラップと同時に少し前にボールを出したいのであれば、足首を固定すれば良いだけです。

足首を固定すると、ボールをコンクリートの壁に当てて跳ね返るのと同じだからです。

 

大切なことは感覚と力加減なんです。

こうしたことは何度も繰り返せば身に付きます。

 

 

 

3.「とも」のインサイドトラップ(グラウンダーのボール)

 

「とも」のプレースタイルは、トラップでもキックでもドリブルでも、全てリラックスです。

リラックスは最大のパフォーマンスを発揮します。

次の動画にもあるとおり、トラップも基本的にはリラックスです。

※音量がやや小さいですがご了承ください。

 

あまり難しいことは考えないようにしましょう。

リラックスすれば、簡単にボールを止められます。

トラップと同時に少し前にボールを出したいのであれば、先ほどもお話したとおり「感覚と力加減」が大切です。

 

もちろん、リラックスしたトラップも感覚と力加減です。

大切なことは、小難しいことを覚えることではありません。

くどいようですが、「感覚と力加減」を覚えることです。

 

特に、ジュニア年代でサッカーセンスの良い選手はトラップが上手です。

ぜひ参考にしてくださいね目

 

さて、その2なんですが、気が向いたらそのうち記事にしますけど、しばらく先になります。

ということで、次回は別のテーマでね爆笑

 

 

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