ねえ、ぼくがきみのことそういう目で見てるって知ってしまった時、きみはぼくの事をどう思うのかな……。
ぼくは、悪い方にしか思考が行かない。
ぼくなんかに好かれてもきっと、きみは迷惑だろうし……。
それにね、世間も許さないと思うんだ……。
「どうしたんだい?」
空の星の様に輝く大衆向けの笑顔ではなく、ひとりのモンスターとして見て、笑って、接してくれる、今だけでも……。
「ううん……なんでもないよ、でも……」
今だけでも、ちょっと甘えていいかな、なんてずるいかな……。
ずるくなんか、ないさ。
なんとなくわかるんだ、君が何を考えているかくらい。
僕も、ずっと想っている。
君が言い出せないのを知っていて。
臆病なのは僕だよ。
誘ったとして、君はきっと断らない。
そっと抱き寄せてささやけば……。
想像してはいけないけれど、
きっと君は僕の腕の中で震えながら上目遣いでつぶやくんだろう。
「きみしか見えない」
って。
当たり前だよ。
だって、君には僕しか見せたくない。
他の人の事を考えないで。
僕だけを見て。
わがままだと思うけれど、君しか見えないんだ。