[小説] 無題 (めたぶる) | まどろみの庭 R2

まどろみの庭 R2

PSO2の日記とかかいたり。最近心が折れそうな風太さんがお送りいたします。



ねえ、ぼくがきみのことそういう目で見てるって知ってしまった時、きみはぼくの事をどう思うのかな……。

ぼくは、悪い方にしか思考が行かない。
ぼくなんかに好かれてもきっと、きみは迷惑だろうし……。
それにね、世間も許さないと思うんだ……。

「どうしたんだい?」

空の星の様に輝く大衆向けの笑顔ではなく、ひとりのモンスターとして見て、笑って、接してくれる、今だけでも……。

「ううん……なんでもないよ、でも……」

今だけでも、ちょっと甘えていいかな、なんてずるいかな……。



ずるくなんか、ないさ。
なんとなくわかるんだ、君が何を考えているかくらい。
僕も、ずっと想っている。

君が言い出せないのを知っていて。
臆病なのは僕だよ。
誘ったとして、君はきっと断らない。
そっと抱き寄せてささやけば……。

想像してはいけないけれど、
きっと君は僕の腕の中で震えながら上目遣いでつぶやくんだろう。

「きみしか見えない」
って。
当たり前だよ。
だって、君には僕しか見せたくない。
他の人の事を考えないで。
僕だけを見て。

わがままだと思うけれど、君しか見えないんだ。