今年のお盆は残念ながら仕事の都合で夏季休暇を合わせることはできませんでしたが、1日だけお休みを取ることができたので、週末に合わせて一泊二日の釣りキャンプに行ってみることにしました
一泊二日ということであまり遠出は出来ませんが、どこに行こうか迷った結果、ゴールデンウィークで完全敗北した新潟県にリベンジ釣行してみることにしました
DAY1
初日はのんびりと昼頃に石川県を出発し、道中でキャンプの食材や釣り餌を購入し、ポイントには少し陽が傾いた夕方頃に到着しました
その日の朝の天気予報では降水量0.1〜0.2mm程度となっており、微妙にパラつく小雨の中での釣りを覚悟していましたが、新潟県に到着してみると曇り時々晴れといった天気で、スムーズに道具のセッティングを進めることができました
ポイントの堤防ではカゴ釣りやサビキ釣り、ちょい投げやルアーフィッシング等をする釣り人の姿がありましたが、皆それ程釣れている様子はありません
まあ、昼下がりの堤防釣りでバンバン釣れているということは中々ないよね
と思いつつ、サビキのアミエビを海中に漬けて溶かしながら、のんびり過ごすためのアウトドアチェアを組み立てて、一息入れながら釣りの準備を進めていきます
アミエビが溶けるまでにしばらく時間がかかりそうだったため、とりあえずアオイソメを付餌にブッコミ釣りの竿を出してのんびりと景色を眺めていると、ぶっ込んで置いた穂先が小刻みにお辞儀をするのが目に入ります
何か小魚でも突いているのかな
と思いつつ、少し様子を見てみますが、その後に本アタリが来る感じでもなかったため、軽く合わせを入れて仕掛けを回収してみることにします
すると、竿先に
グン
と重い感触が伝わって来ますが、残念ながら生命感を感じることはなく、ただの根掛かりと判明してしまいます
何度か竿を煽ってみたところ、何とか仕掛けが根から外れてくれたので回収してみると、仕掛けに絡まった海藻が上がって来ます
海藻系の根がある場所だと少しブッコミ釣りはしにくいところだな
と思いつつ絡まった海藻を外そうとしてみると、20cmちょっとのベラが針に掛かっていました
さっきのアタリはコイツだったのか
と餌取りに悩まされそうな気配を感じつつ仕掛けを組み直し、少し投入点を変えて再び仕掛けをぶっ込んでおきます
しかし、その後は特にアタリらしいアタリもないまま時間が過ぎていき、アミエビブロックもようやく溶けて来たため、サビキ釣りの準備をして仕掛けを垂らしてみることにします
ブッコミ釣りでのんびりしている間に海面の様子を見ていると、20cm弱程度のサヨリの群れが海面に見えたため、期待しながら仕掛けの投入を繰り返していると、早速竿先が
ククン
と引かれて魚の反応がやって来ます
何が食って来たのかな
と期待しながら竿をあげてみると
残念ながらサビキの針を齧っているのは小さなフグでした
コマセカゴを投入するとサヨリの群れが集まって来るのですが、サビキには中々食ってくれず、反応があって仕掛けを上げてみるとフグだったというパターンが何度か続き、
サビキで泳がせ釣りの餌を確保したかったところだけど、中々厳しいなぁ
と思いつつサビキ釣りを続けていると、徐々に陽も海に沈んで行き夕まずめの時間がやってきます
すると、ようやく魚の活性が上がって来たのか、エンピツのようなサヨリや10cmあるかどうかの豆アジがポツリポツリと釣れ出します
そんな中で、コマセカゴを投入して竿をサビいていると、豆アジやサヨリの引きよりもやや強い
ググッ
と竿先に伝わる引きを感じたため、
ようやく多少は良い型のアジでも掛かったのかな
と期待しながら竿を上げてみると
掛かっていたのは20cm弱程度のショゴ(カンパチの幼魚)でした
ブリの幼魚のワカシはちょくちょく見ることはあったけど、ショゴは久しぶりな気がするなぁ
と思いつつ釣りを続けますが、その後は20cm程度のアコウが掛かってきたりするイベントがあったものの、目的としていた泳がせ釣りの餌となるようなアジやサバが掛かってくる事はなく、フグのラッシュが始まってしまいます
そして、気がつけば陽も完全に暮れてしまったため、フグの海に見切りを付けて豆アジを付餌としてぶっ込み釣りの竿を投入して、キャンプ飯の準備を始めていきます
今回のキャンプ飯は久しぶりのアヒージョです
オリーブオイルにアヒージョの素を入れ、香りが立って来た頃合いでズッキーニやオクラ、マッシュルームにミニトマトといった野菜やベーコン等の具材を投入していきます
ちなみに、今回合わせるお酒は新潟県の銘酒「越乃寒梅」の純米吟醸です
アヒージョと合わせるのであればワインにしようかとも思ったのですが、
新潟県に来たからには新潟の地酒が飲みたい
という気持ちが強く、日本酒をセレクトすることになりました
そして、熱々のアヒージョで口の中を軽くヤケドしながらも、バケットやチーズなどを挟みながら美味しく食事の時間を過ごし、のんびりと月と海を眺めながら夏の夜の時間を過ごすことにします
そんなこんなで、釣りキャンプ初日のサビキとブッコミ釣りでは大した釣果を得ることはできませんでしたが、久しぶりのキャンプ飯に満足感を覚えつつ、ゆっくりと目を閉じて仮眠に入るのでした
DAY2
深夜3時頃、仮眠でウトウトしている中で突然顔にポツリと水滴がかかります
出発前の天気予報では初日は小雨、二日目は晴れとなっていましたが、関東を台風が通過した後ということもあり、どうやら天候が不安定で雲行きが怪しくなって来たようです
慌ててカッパを着て雨の対策を取ったところで遂にパラパラと雨が振り始めてしまいます
スマホの天気予報で雲の動きを見てみると、日の出前には雨雲が通り過ぎる予報だったので、とりあえず真っ暗な海の波とカッパに当たる雨の音を聴きながら雨が止むのを待ち続けます
そして、予報通り雨が止んでうっすらと空も明るくなってきたため、眠い目を擦りつつも二日目の釣りの紀州ダンゴ釣りの準備を進めていくことにします
しかし、ダンゴ材を作る際にうっかり水分を多めに入れてしまいユルユルのダンゴ材となってしまったり、棚を測る際に根掛かりでウキをロストしてしまったりと、準備の段階からトラブルが続きます
結局、遠投が効かないダンゴとなってしまったため、竿下辺りの近場にポイントを作ることにして何投かダンゴを投入してみたところ、早速ウキが
ピョコピョコ
と動いたためサッと合わせを入れてみたところ、小さいながらも魚の反応を感じます
本日の餌取りが何なのか気になりつつ仕掛けを回収してみますが、海面から顔を覗かせたのは前日のサビキ釣りで散々顔を拝んだフグの姿でした
今日もフグ地獄になるのか
とゲンナリしつつもダンゴの投入を繰り返してフグと戯れる時間を過ごしている中で、これまでのフグとは違う引きをする魚がかかって来ます
サイズは大したことがないけど、フグより元気がある魚だな
と思って浮いてきた魚を抜き上げてみると、
昨日のサビキ釣りで掛かってきたのと同じくらいの小振りなアコウが掛かっていました
アコウをリリースして、フグ以外の魚が食ってきたことで期待感が上昇しましたが、それに冷や水をかけるように再び空が掻き曇り、ポツリポツリと雨が降り出して来ます
予想外の雨に慌てつつも再びカッパを着直して釣りを続けようとしますが、ただでさえ水分が多めの団子材に雨水が入ってしまい、とてもダンゴを握れるような状況ではなくなってしまいます
そこで、止むを得ずダンゴ釣りを諦めて、柄杓でコマセを撒くフカセ釣りへと移行して餌取りに苦慮しながらも釣りを続けることにします
フカセ釣りでの餌取り対策の基本はコマセワークによる餌取りと本命の分離ではありますが、すでに表層には手のひらより小さなサンバソウの群れがウヨウヨしており、海中にはそこら中にフグの群れが待ち構えている状況です
そこで、餌取りと本命の分離は困難と判断し、コマセは一点投入と決めて、少し重めの仕掛けをコマセ投入箇所から離れたところに投入し、一気に付餌を底まで沈め、その後にコマセが効いているであろうポイントまで仕掛けを持ってくる方法で何とか餌取りを交わしてみることにします
それでもフグに針を取られたり、知らぬまに付餌を取られることが多々ありましたが、根気よく投入を繰り返していると、ウキが
コン
と一瞬沈むようなアタリがやって来ます
すかさずアワセを入れてみると、重量感はそれほど感じませんが、明らかにフグとは異なる感触を感じます
小雨が降り続く中でようやく来た魚だったため、期待感を持ちつつ抜き上げてみると
掛かっていたのは25cmに及ばない小振りなチンタサイズではありましたが、一応本命のクロダイの姿でした
餌取り地獄で終わるかと思ったけど、何とかクロダイの顔が見れてよかった
と思いつつリリースしてサイズアップを狙いますが、その後も餌取りを交わしつつ何とか掛けた魚は
やはり25cmに及ばず
強くなってきた雨の中、コマセが更にビショビショとなってきたところで頑張って掛けた魚も
25cmには後一歩及ばず
といったところで遂にコマセも尽きてしまったため、
天候の急変で色々と大変な釣行だったけど、GWの釣りキャンプの時よりはまだマシな釣果かな
と思いつつ、今回の夏の釣りキャンプを納竿として、想定外の天候で疲れ果てた身体をスーパー銭湯で癒しつつ帰路に着いたのでした