2025.2.15
花とのお別れは突然だった
その日は毎年恒例
お伊勢さんに子ども達と出掛けた
昼間
にぃちゃんに来てもらって
ちょこっとご飯を食べて
花は
ひとりでお留守番してくれていた
夕方
私が帰ると
大喜びで走って出迎えてくれた
わちゃわちゃと飛び跳ねて
『おかえり!おかえり!」って
喜んでくれた
裏庭でおしっこをして
「ご飯!ご飯!」って感じで
私がご飯を温めるのを
興奮しながら待っていた
ちょっとお湯を足そうかな…
そう思ってヤカンを手にした時
急に花が座り込み
伏せの状態になった
私は
花の視線の先に何かがあるのかと思い
『何かあるの?』と声を掛け
視線の先を見た
何もないやん!
そう言って
花の方を振り返ると
花はもう横たわっていた
『花!花!』って呼んでも
ぐったりと横たわったままの花
急いでにぃちゃんに電話して
すぐに来てもらった
にぃちゃんも
ずっと
『花!花!』って呼び続けた
ねぇちゃんも電話を繋いだまま
『花!花!』って
呼び掛けてくれていた
何がどうなっているのか
訳が分からなかったけど
だけどもう
もう…
花は旅立とうとしていることだけは
分かった
何分くらい経ったのか
分からないし
花が息をしているのか
していないのかも分からなかった
その時
ふぅーっと
大きな息を2、3回吐き出した
『花!花!』と叫んでも
それ以上
花が息をすることはなかった
現実なのか
夢なのか
ご飯のテーブルの前に
横たわっている花を
撫でながら
呆然としていた
8歳9ヵ月
早過ぎるよ
花ちゃん
先日四十九日を迎えたけれど
まだ現実を受け入れられない
花ちゃん…
私は
花のまっすぐで
純粋な愛に
応えてあげられたのかな
花ちゃん…
さみしいよ


