言葉が指し示すそのものじゃなくて、言葉のイメージだけが好きということが多すぎて困る。
金魚とか水族館とか。
モチーフとしては好きだけど実際はアウト。
魚嫌いの身としては(だってやつらはまばたきをしないのだ!そんなの怖すぎる。しても怖いけど)近づけたものではない。
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先日本屋を散策していて素敵な本に出会った。
- 室生 犀星, なかやま あきこ
- 蜜のあわれ
もともと犀星の「蜜のあわれ」は大好きだったので(少女と金魚の間を自由に往還する「あたい」と老作家「おじさま」の奇妙な交流。交わされる台詞が好き)、当然ながら文庫はうちの本棚に納まっているわけですが、こういうイメージが強烈に付加されているものに出会うとどうしても手が伸びる。
が、まだお迎えには至っていない。
何故かというと当たり前だが、中には金魚の写真がね…。
本棚にお迎えするかここ2日ずっと悩んでいます。
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そんな本と出会った日にお迎えしたのは以前から買いそびれていた色々。
- 長野 まゆみ
- ユーモレスク (ちくま文庫 な 36-1)
長野まゆみさんは私の中でもう定番。
文庫におちたものは全てお迎えするのが定め。
装丁の素敵なものが多いから本当はハードカバーでお迎えしたいのですが、収納を考えてこちら。
- 古野 まほろ
- 天帝のはしたなき果実
ずっと読むかどうか迷っていた作品。中井英夫ファンとしてはチェックしておかないとと思いつつ、最近ミステリ読んではがっかりが続いていたので手にとっていなかったのですが、当日ちょうど、友人とのお茶で宇山さんの話が出てやっぱり読んでおこうと思ったのでした。
- 津原 泰水
- ルピナス探偵団の当惑
自分の中でヒットする率がかなり高い作家さん。
今までで一番は「蘆屋家の崩壊」。それから「妖都」。
今回はどうでしょう。
「天啓の器」を熱心に読んでしまったのでこちらも読まないわけには。
- ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア, 浅倉 久志
- 輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6)
こちらももう私の中では定番。
出ればお迎えする人。
考えてみるとSF作家さんの中ではそういう人あんまりいないかも。
読むのすごく楽しみ。
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あと一冊「龍の花わずらい」っていう漫画の4巻をお迎えしました。
画像がなかったので貼ってないですが。
三角関係万歳。
私はクワン派ですが。
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やっぱり本はいいなと思う。
本と音楽があれば生きていけるかも。
