またしてもうっかりしてしまった。
そう、またしてもうっかり寝そびれてしまったのである。
今日の原因はあれだ。
胃痛、ただそれにつきる。
痛い。痛いのである。ただひたすら痛い。
じくじくと痛い。ずんずんと痛い。針を刺すように痛い。しみるように痛い。
一晩でずいぶんと痛みのバリエーションを経験してしまった。
眠ってしまえば痛みも忘れることができると、眠りの精の訪れを祈る気持ちでまったがいっそすがすがしいほどきっぱりと振られてしまった。
そしてまた今日も私はうっかりと寝そびれてしまったのである。
一晩中痛み続けるわけではないだろう、とおっしゃる方もいるだろう。
しかりしかり。
確かにその通りである。
だが、引いたかにみえる痛み、それは奴らの戦略だ。
少しの間をおいて、まるでひきちぎられるような痛みが襲ってくる。
…ツアーもはじまるというのにどうしたことであろうか。
これでは安心して遠出ができない…。
倒れて救急車に乗るというのはできればもう遠慮したい。
一体私は過去何度救急車に乗っただろう…。
覚えているだけでも両手の指では足りない。
まさかとは思うが会場で倒れるようなことにでもなったら…!
フォロ限の恐怖が蘇る…。
なんとしてでも体調を整えなければならない。
これは最早ピエラーとしての矜持に関わる…!
しかし。
この体調不良一体どうしたらなおるのやら…。
取り組むべき方向が見えず、暗闇の中に取り残された気分である…。