読むたびに笑子はいいなぁ、と思う。
私も睦月のような結婚相手を見つけたい気持ちになる。
ありのままをさらけだされてそれを受け止めることができるというのはすごい。
ありのままをさらけだすということができるのもすごい。
でも笑子が睦月にありのままの自分を見せることができたのは睦月を愛していなかったからかも、とも思う。
歪で汚い自分のありのままなんて、大好きな人(恋人)には見せられない。見せたくない。
彼らは紺くんと3人でいいトリオだ。
トリオはまたその時それぞれで相手を変えたカップルにもなりえる。
笑子と睦月は夫婦。
紺くんと睦月は恋人。
笑子と紺くんは…同士?
崩壊したかに見えて、でも相手を欺く強かさをもった笑子と紺くんがまぶしい。
このトリオが壊れなかったのは、きっと、愛だけの関係ではなかったから。
笑子と睦月、紺くんと睦月、それぞれだったら破綻していたと思う。
きっと唯一つの愛だけでは人は生きられない。
これからも3人はきらきらひかるサンクチュアリを守り続けるのだろう。
なんて羨ましい聖域。