石田衣良さんの作品です。
「ラストジョブ」だったかな?が文庫に落ちたのを読んで久方ぶりに他の作品を読み返していたりします。
ってそんな久しぶりでもないか。
石田さんの作品はやっぱり「池袋ウエストゲートパーク」が一番好きなのですが、「波の上の魔術師」も結構なお気にいりです。
彼の作品の好きだなぁと思う所は詳細な情報が浮くことなく綺麗に物語とかみ合っている所です。
この話ではマーケットについてですね。
あ、いい忘れましたが、このお話は大学卒業してふらふらしていたうだつのあがらないお兄ちゃんがひょんなことから個人投資家に声をかけられ、マネーゲームに魅せられていくというそういうお話です。
へんてこりんな法をたてに民衆(笑)を食い物にする銀行に復讐するお話でもあります(本当の動機がとっても個人的なところなんかが好感触です)
で、まあ、当然のことながらそういう専門用語がうだうだ並べられてしまうわけですが、普通だとそういうの浮いちゃうと思うんですけどこの人のお話だとあんまりそういうの感じたことないんですよねー。
技量でしょうか。
不思議。
読み返してやっぱり面白かったので次は「娼年」を読もうと思います。
これも好きなのです。