PIERROTのボーカル、キリトさん。

PIERROT10周年の今年、ソロ活動を開始してくれてます。

「Hameln」はそのソロボーカリスト・キリト名義のファーストアルバム。

今月3日発売でしたがお約束のように前日2日に入手し、ライブを目指して毎日聴きこんでおります。

まずジャケットのキリトがかわいいー口を押さえて上目づかい。

どうしましょう(お前がな)

収録曲は全部で10曲。

先行シングル「DOOR」も入っております。

えーっと、ではアルバムを聴いた感想なんですけども。

初めて聴いた時…綺麗にまとまりすぎてる、と感じました。

なんていうか、ソロの作品だから当たり前かもしれないんですけど、バンドサウンドじゃないんですよね。

PIERROT云々じゃなく、純粋にバンドの音が好きな私としてはそこが寂しかったです。

それから音が薄いなー…というようなことも感じました。

でもでもでもですね。繰り返し聴いているとその歌に非常に惹きつけられていくことに気づきました。

シンプルな分、歌声が際立つ…そういう感じです。

歌い方も今までのものとだいぶ変えてるように思えるので興味おありの方はPIERROT名義の作品とソロ名義、聴き比べてみるのも楽しいかも。

どっちにしろ、キリト、という存在は微塵もゆらいではいないです(偉そうですね、私。何様でしょう)。

ではでは各曲について少々

「Hameln」

アルバムタイトルにもなっているこの曲。

寂しがりキリトさん(メディアノイドのMC参照)全開です(笑)

ソロに対する決意表明、みたいに私には取れました。

曲調としてはメジャーで「Hameln」のタイトルみたいに「マーチ」を彷彿とさせるような…これはいいすぎかな?

―誰もいないあの日、僕は笛を吹いた 独りだった僕にみんなが気づいたんだ―

「DOOR」

先行シングル。

イントロが無国籍風(微妙に和風)ですごく好きです。

桜が散るさまを想像しました。で、必然的に私は「ラストレター」を思い出してしまいました。

メロディラインその他はまったく似ていないですけどね(笑)

―もう流せないね、涙は 歩かなきゃいけないんだ 凍えながらもここから離れなきゃいけない―

「PLOT」

これは「鋼鉄のメシア」かなー「スマイリースケルトン」あたりの歌詞も引き継いでいるのではと思います。

音的には…こう、なんていうか…もっと勢いがほしいような。

私だったらドラムはもうちょい刻んで音数全体的に増やして…と色々考えてしまいました。

ライブでの変化が楽しみな曲です。

こう、勢い。あとは勢いって感じです(何)

―逆襲のはじまりさ 無惨で美しいね 結果がすべてなんだ 馴れ合いじゃ意味がない―

「INTER CUTTER」

これも「PLOT」に同じ。あとは勢いがほしいというのが個人的な感想です。

基本的に私ドラムとベース、リズム隊ががんがんいってる曲が好きだったりするためにちょっと物足りなく感じるのかも。

歌詞は「Walze」つながりと勝手に推測。

それにしても…キリトさん本当にネットが嫌いだねぇ。

―逃げも隠れもしないぜ 何かいいたいなら いつでもかかってきな―

「Ray」

すごく前を向いた曲。「WINDOW」からのつながりかな?

そしてああいうイントロがきてこういうメロディではじまろうとは…と驚かされる曲。

相変わらず転調全開です。

―時が見慣れていた景色を奪っても 踏み出すべき道はもう前にしかないから―

「Awaking bud」

もろに「深い眠りが覚めたら」からですね。

で、今ふと思ったんだけど…インドっぽい?(笑)

―いつまで膝抱えて夜明けを待つのだろう 痙攣がおさまったら何もかも捨て去ろう―

「誰もいない丘」

PIERROTにおいて丘っていうのはすごく象徴的なキーワードでそこに「誰もいない」という修飾語がつくことに色々考えてしまいます。

すごく好きな一曲。シンプルで心に迫る曲だと思います。

キリバラ(キリトのバラード。TMNの木根さんのバラードを木根バラといってたのをぱくってみました笑)はやはりいいです。店頭で視聴する際、ぜひこの曲聴いてみてください。

―これからどこへ行こう 先は見えないけれど このままここにはいられない だから

 遠くまでできるだけ 振り返らないように 君の顔さへ浮かばない場所へと―

「再生の朝」

PIERROTが今のPIERROTになる前、キリトがギターを務めていた頃の曲のリメイク(というのか)

音源化してくれてすごくうれしい!

夜明け前の白々と空が明るんでくる…その直前のような曲です。

―もうこのまま失った感覚は戻らなければいい―

「THE SUN」

イントロ明るいです。真昼間という感じです。「太陽」なだけあります。

そしてメロディに入る直前それが翳るのがキリトさんだなと思います。

この人の曲って本当に読めない…さすがに理解不能の向こう側なだけあります。

―叶わない幻想でも いつか出逢えるなら今は また両腕を広げよう―

「EXIT」

歌詞が…色々と深読みさせられてしまいます。

キリトにとっての「出口」はどこなのか…とか。今の心境…とか。

ぐるぐると勝手に想像してしまう。まさに手のひらの上の猿、という状態になってしまう歌詞です(笑)

曲はシンプルで素直に胸に迫ってきます。この曲もすごく好きで聴いていると勇気をもらいます。

―君は許さないね 情けない唄声じゃ 遠くで聴こえる 帰るべき懐かしい場所へと―

何やら色々と根拠もなく好き勝手に書いてしまいましたが、大好きなアルバムになりそうな予感一杯の一枚です。

本当に素…というイメージを受けるんです。よくも悪くも。

この曲たちをライブで聴くのがとても楽しみです…初日は11日大阪!

あと3日…今からどきどきして大変です。