人の波に飲まれながら駅のホームを歩く
平日の零時にしては人が多い
気付けば皆、手に手に『夢の国』の袋を提げ
ネズミの耳をモチーフにしたカチューシャを着けたりしている

世の中は春休みに突入したらしいと気付いたのは
水族館の混み具合
プラネタリウムの混み具合
街の混み具合に飲み込まれたから

それを
地元駅に到着してからも体感するとは
思いもしなかった

春一番も吹いた
日々陽射しは暖かさを増していく
ともすれば『人生の春』をどこかへ置いて来たとうそぶく私にも
『今年の春は』と期待させる