僕の趣味は、一人言。


ぼんやり灰色な画用紙に、大袈裟に描いてみる。

君を知らなすぎる僕の心が口を動かさなければ、寂しげな青色で君を描く。

君に逢えた僕の心が口を饒舌に動かせたんなら、優しい橙色で君を描く。

君の事を想う僕の心が限り無く口を動かせば、深い赤色で君を描く。


つまるところ、結局いつも君を描くだけという面白味の無さ。


だけど僕は今日も描いて一人言。


そしていつの日か、そんな僕を見ながら君が“仕方無いなぁ”と呆れ顔で呟く時が来て・・・


その時は、趣味から特技に変わる時。


初めて二人言の絵が完成。


優しく、穏やかな二人言。


僕の趣味であり特技は、二人言だったんだよ。