風は凪いでいるのに

帆を張ったままでいる

愚かな航海者

羅針盤は方向を示してくれるけど

そこに何があるかは教えてくれない

破れて滲んだ地図を頼りに進んでみたけど

嵐はいつも突然吹いて

あらぬ場所へ船を運ぶ

いつまでこうして漂っている

どれだけ眺めてみても

見えるのは水平線だけ

飢えることはないけど

心が渇く

先着順のレース

そんな暮らしに嫌気が差して

海に出たけど

ルールは変わらない

憧れは幻想で

景色は変われど

何も変わらない