9月19日から22日までの4日間にわたって開催した
第2回栃木国際映画祭が、無事に閉幕しました。
いやあ
終わりました。
本当に、終わったんだなと思います。
いまこうして文章を書いていても、まだ少し実感がありません。
今年の映画祭は、昨年の大田原から宇都宮へ会場を移し、宇都宮短期大学 須賀友正記念ホールという新しい場所で開催しました。
そして、世界各国から集まった作品の中から選出した110本の短編映画と4本の長編映画を、4日間にわたって上映しました。
映画祭の開催概要や上映作品については、公式サイトにも掲載しています。
昨年の第1回が終わった直後から、ずっと今年の映画祭のことを考えていました。
もっと多くの映画を観てもらいたい。
もっと映画をつくっている人たちに来てもらいたい。
もっと映画をつくる人と映画を観る人が直接出会える場所にしたい。
そして何より、
「映画って、おもしろい」
という、とても単純なことを、この映画祭を通して感じて知ってもらいたい。
そんなことを考えながら準備を続けてきました。
応募作品は224作品。
その中から選ばれた110作品を、今年は国際短編映画部門として上映しました。
世界のさまざまな国で、さまざまな人たちが映画をつくっている。
同じ映画というものをつくっていても、文化も、言葉も、生活も、考え方も違う。
でも、スクリーンの前に座って映画を観ていると、その違いを越えて何かが伝わってくる瞬間があります。
それが映画の面白さなのではないかと思っています。
今回の映画祭でも、そういう瞬間が何度もありました。
上映作品について話す出品者の方。
自分の作品を初めて観客に観てもらう方。
遠い国から日本まで来てくださった方。
何度も会場へ足を運んでくれた観客の方。
上映が終わったあと、ロビーで作品について話している人たち。
そういう光景を見ることができたことが、今回の映画祭をやってよかったと思える一番の理由かもしれません。
もちろん、すべてが順調だったわけではありません。
会場が大田原から宇都宮に移ったこともあり準備期間から本番まで、いろいろなことがありました。
機材のこと。
上映データのこと。
会場のこと。
スタッフのこと。
お金のこと。
広報のこと。
直前になって決まったこともたくさんありました。
乗り越えなければならない壁や困難もたくさんありました。
さらに残念なことに
昨年も出品者に対する映画祭への出品停止を求める強要・脅迫行為という映画祭への業務妨害、嫌がらせや誹謗中傷がありましたが(すでにこの人物は特定済みです)
今年も一部映画祭を妨害するような動きさえありました。
多くのスタッフが映画祭の開催に向けて準備に尽力し
出品者の皆様が上映に向けたご準備を進め
そして数多くの皆様が映画祭を応援してくださっている中
今年もこのような事態が発生したことは極めて遺憾です。
該当者に対しては、深く軽蔑すると共に、このような卑怯で愚劣な妨害・迷惑行為を二度と繰り返さないよう、厳重かつ厳粛に警告いたします。
そして今年は、開催期間中に台風にも見舞われました。
これには参りました。
特に3日目は、かなり厳しい天候でした。
それでも映画祭は予定通り開催しました。
雨の中、荒天の中、交通機関も乱れる中、遠歩からも会場まで来てくださった皆さんには、本当に感謝しています。
あの状況でも映画を観に来てくださったことは、簡単なことではありません。
本当にありがとうございました。
そして何より、今回の映画祭を支えてくれたスタッフのみなさま。
本当にありがとうございました。
映画祭というものは、表に出ている部分だけでは成立しません。
受付をする人。
会場を案内する人。
上映を確認する人。
会場をつくる人。
ホームページをつくり運営する人。
パンフレットをつくる人。
荷物を運ぶ人。
機材を操作する人。
照明をつけたり消したりする人。
司会進行をする人。
ゲストの皆様に対応する人。
観客の皆様に対応する人。
食事を用意する人。
掃除をする人。
誰かが何かをしている間に、別の誰かが別の仕事をしている。
そうやって、たくさんの人の仕事が積み重なって、ようやく一つの映画祭になります。
そして今回、出品者の皆さんから、
「スタッフが本当に親切だった」
「温かい映画祭だった」
という言葉をたくさんいただきました。
それを聞けたことが、僕は本当に嬉しかったです。
会場にいる一人ひとりが映画祭そのものなんだと思います。
今回参加してくれたスタッフのみなさまには、あらためて感謝したいと思います。
そして、世界中から作品を送ってくださった映画制作者の皆さま。
栃木国際映画祭を選んでくださって、本当にありがとうございました。
今年は110本という非常に多くの短編映画を上映しました。
その一本一本に、それぞれの監督やスタッフ、出演者たちの時間と労力と人生が詰まっています。
その作品を預かって、スクリーンで観客に届けることができたことを、とても光栄に思います。
そして審査をしてくださった審査員の皆さんにも、心から感謝します。
昨年に続いて審査委員長を務めてくださったマーク・シリングさん
武正晴監督
菅原帆波さん
渡部友一郎さん
山内菜々子さん
本当に難しい審査だったと思います。
グランプリにはアメリカ映画の『二人の老女』。
審査員賞にはイギリス映画の『6時10分前』。
そのほかにも、たくさんの作品、映画作家、俳優、スタッフが各賞に選ばれました。
受賞された皆さん、本当におめでとうございます。
そして、惜しくも賞には届かなかった作品も含めて、今回映画祭に参加してくださったすべての映画作家の皆さんに、改めて敬意と感謝をを表したいと思います。
映画祭で作品と出会い、その映画について誰かが考えたり、誰かと話したりする。
それもまた、映画祭の大切な役割だと思っています。
本当にありがとうございました。
また新しい作品と共にぜひ栃木国際映画祭に帰ってきてください。
そして最後に、会場へ来てくださった観客の皆さん。
本当にありがとうございました。
映画祭は、映画をつくる側だけでは完成しません。
観客がスクリーンの前に座ってくれて、初めて映画祭になります。
誰かが笑ったり。
誰かが驚いたり。
誰かが眠っていたり。
上映後に「よかった」と言ったり。
あるいは「よくわからなかった」と言ったり。
そういう全部の反応が映画祭をつくっていくのだと思います。
今回、宇都宮という場所で4日間、たくさんの映画を上映できたことを、本当に嬉しく思っています。
第2回栃木国際映画祭は終わりました。
でも、僕自身は、まだ終わったという感じがしていません。
疲れがまだまだ残っている中で、自分自身が、もう次のことを考え始めているからだと思います。
第3回映画祭をどうするのか。
本当に開催するのか。
どんな映画を上映するのか。
どんな人たちに来てもらうのか。
どんな場所にするのか。
まだ何も決まっていません。
でも、映画祭というものは、一度開催したら完成するものではないと思っています。
1回目より2回目。
2回目より3回目。
少しずつでも変化しながら、育っていくものなのだと思います。
昨年、第1回を終えたときにも同じようなことを思いました。
そして今年、第2回を終えて、改めてそう感じています。
栃木で映画祭を続けていくこと。
世界中の映画と、栃木で映画を観る人たちをつないでいくこと。
映画をつくっている人たちが、ここに来て、
「また来たい」
と思ってくれる場所をつくること。
それをこれからも続けていけたらと思っています。
最後になりましたが、
第2回栃木国際映画祭に関わってくださったすべての皆様へ。
作品を応募してくださった皆様。
作品を上映させてくださった皆様。
会場へ来てくださった観客の皆様。
ゲストの皆様。
審査員の皆様。
協力してくださった皆様。
そして、最後まで一緒に走ってくれたスタッフのみなさま。
本当にありがとうございました。
4日間、本当にお疲れ様でした。
第2回栃木国際映画祭。
これにて閉幕です。
ありがとうございました。
そして――
また栃木国際映画祭映画祭でお会いしましょう。
次回があればですけど 笑
2026年9月23日
第2回栃木国際映画祭
フェスティバルディレクター/プログラミングディレクター
渡辺紘文


