最近めちゃくちゃ忙しく、ついさっきまで忘れてました…。
あっちゅーまに42。
人生は短いと思う。
負けるな私。(何に?)
いまわの際に、『面白い人生だったわい』と、ニッカリ笑って大往生するのが目標です。
『憎まれっ子世にはばかる』
いぢわる婆さんになってやるぞー!!
骨のうたう
戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
遠い他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や
白い箱にて 故国をながめる
音もなく なんにもなく
帰っては きましたけれど
故国の人のよそよそしさや
自分の事務や女のみだしなみが大切で
骨は骨 骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨はききたかった
絶大な愛情のひびきをききたかった
がらがらどんどんと事務と常識が流れ
故国は発展にいそがしかった
女は 化粧にいそがしかった
ああ 戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
こらえきれないさびしさや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や
この詩は竹内浩三という、若い詩人が戦時中に綴った詩である。
竹内自身徴兵され、1945年4月9日、23歳の若さで戦死、この詩のように「白い箱にて」「音もなく なんにもなく」
故国へと帰ることになる。
戦争中に書かれた詩だというのに、戦後の日本の姿を予言するような内容は、衝撃的である。
竹内浩三の鋭い感性は、何もかも、見通していたのかも知れない。
日本の行く末も、自分の未来も。
14日に「帰国」というドラマを放映していた。南方で戦死した英霊たちが、幽霊となってつかの間、平成22年の日本を見に来る、という内容である。
見ていて、とても悲しくなった。そしてこの「骨のうたう」という詩を思い出した。
私たちは豊かになった。平和になった。しかし現在の日本の豊かさ、平和の礎となり、遠い異国で骨となった人たちのことを、きれいさっぱり忘れてしまった。
これが、戦後65年経った日本の、日本人の姿である。