最近、近所をよく散歩する。ダイエットの為の有酸素運動としての、ウォーキングである。



私の住んでいる街は昔ながらの住宅街で、古い家が多い。そして区画整理されてないので、道端が狭い。車も通れないような細い道の両側に、間隔を開けずに家が並んでいる。京都のように風情のある町屋という訳ではないのだが、そんな路地を歩くのはなかなか楽しい。



道に面して、かわいい花が植えられている。ブロック塀の上を、猫がのんびりと歩いている。門扉ごしにいきなり番犬が顔を出す。急にあらわれた竹藪の向こうは時代がかった豪邸だったりする。



夕餉どきにはどこからか魚を煮る匂い。玄関先で立ち話をする主婦たち。勝手口から聞こえて来る、嫁と姑の会話。子供がピアノを練習する音。庭先で涼むおじいさん。その隣で遊ぶよちよち歩きの孫。


すべてが平和に完結した小宇宙。路地裏で一生を終える幸せもあるかもなと思った。