ホテルの近くのDFSギャラリア(世界各国どこにでもあるなぁ)をひやかしていた時のこと。向こうから、小山のような男たちが歩いてくるのが見えた。近くまで来て分かったのだが、なんと、力士であった。Tシャツに短パンというラフな格好だったが、頭にまげをのせている。
実物を見るのは初めてだった。私は相撲にあまり詳しくないので、どんな位の力士かまでは分からない。おそらく関取クラスの力士なら取り巻きがいるだろうし、そもそも免税店なんかに来ないだろうから、きっと下っ端か、新入幕の力士たちだろう。近くで見たら、やっぱり大きかった。いつも浴衣を着ているというわけではないらしい。
一体何故あんなところにいたのだろう、部屋の慰安旅行か何かかと思っていたら、後ほどその謎が解けた。ハワイ巡業に来ていたらしい。偶然にも帰国日が同じになり、空港でまた彼らを見かけたのだ。今度はちゃんと浴衣を着ていた。ちょっと面白かったのは、妻子持ちの力士がいたのだが、その奥さんもけっこうなガタイだったことだ。子供(男の子だったが)はきっと大きくなるだろう。なんでも家族で来ている場合、力士本人だけはビジネスクラスらしい。そりゃそうか。エコノミーのあの狭い座席に力士の体が収まるはずもない。
元武蔵丸が、見送りに来ていた。あの人今はハワイに住んでいるのだろうか。