日曜だというのに夫が早朝から仕事で、一緒に早起きした。夫を見送った後再びベッドに戻り、二度寝したのだが。その時変な夢を見た。


 夢の中で私は目を覚まし、ベッドから出て居間に向かった。そこはどう考えても自分の家で、内部も見覚えのあるものだった・・・がしかし、廃屋だったのである。私の寝ていた部屋以外は全部、荒れ果て埃をかぶり、人の住んでいる気配はまったくなかった。よく考えたら部屋の雰囲気も実際住んでいる家とはまったく違う。だが確かに「自分の家」なのだ。


 「あ、そうか、これは夢だ」私はそう結論づけ、再び眠ることにした。・・・そして、再び目が覚めた。今度は廃屋ではなく、ちゃんとした家だ。布団を出てガラス戸を開けると台所に通じ、その奥に居間がある。居間には炬燵と、小ぶりのソファが置いてあり、ソファの横にはオモチャ箱があって子供のおもちゃが・・・ん?とここではたと気づいた。我が家に子供はいないはず。更に私が寝ていたのも、布団ではなくベッドだ。そして家の造りが全く違う。今いるこの家は2DKの公団住宅のような間取りである。我が家は一応分譲マンションなので、こんな間取りではない。3LDKの対面式キッチンで、居間にも炬燵などない。ちなみにもう少し広い。


 「私はまた夢を見ているのではないだろうか?」そう思った瞬間、とても怖くなった。夢にしてはこの光景はリアル過ぎる。鮮明過ぎる。もしかしたらこれは夢ではなく、別の世界に来てしまったかのも知れない・・・そう思った瞬間ふっと気が遠くなり、目覚めたら見慣れた寝室にいた。これでまた夢オチだったらホラーだが・・・幸いそれはなく、普通に起きて顔を洗い、リビングに行ったら今度こそ自分の家だった。


 まぁ結局のところ、二重に夢を見ただけなのだろうが・・・それにしても、二度目の夢の中で一瞬頭をよぎった「別の世界に来たのかも」という思いは、何だったのだろうか。実際、夢にしてはリアルに感じ過ぎたのだ。あの部屋は。


 まるで以前住んだことがあるかのように。