唖然とした。


 これはもはや、ファシズムではないのか。


 蒟蒻畑にもマンナンライフにも罪は無い。悪いのは、子供に食べさせた親であり、保護者である。蒟蒻畑のパッケージにも、喉に詰まりやすいので高齢者と子供は食べてはいけないと明記してある。その警告を無視して、1歳児に凍らせて与えた祖母に、全く落ち度は無かったというのか?


 「言ったもん勝ち」の世の中なので、こんにゃくゼリーのせいで自分の子供が死んでしまった親は、(自分たちの落ち度も棚に上げ)製造元を糾弾し、訴訟も起こすだろう。最近の社会の傾向がそうだから仕方がない。だが、それがあっさりと通ってしまうのはいかがなものか?


 世間に流通する商品・食品に、100%安全なものなど、実はないのではないか。使い方や食べ方を誤れば、どんなものだって事故に繋がる可能性はあると思う。それを防ぐのは消費者の知恵であり、責任だったはずだ。ピーナッツ、飴、餅、饅頭など、子供や高齢者が喉に詰まらせる可能性のある食品は他にいくらでもある。特に餅などは、こんにゃくゼリーの何百倍もの危険度だと言う。常識で考えれば分かることだが。しかしそれらの食品が規制の対象になる気配は無い。こんにゃくゼリーだけが槍玉にあげられているのだ。どう考えてもおかしい。


 野田聖子消費者庁長官には、常識感覚が無いのだろうか?「餅は規制しないんですか?」と質問された所、「餅は喉に詰まらせて死ぬと言う常識が一般に知られている」と答えたと言う。もはや詭弁にもなっていない、まるでコントのようなやり取りだ。こんにゃくゼリーの規制に、誰もが納得せきるようなきちんとした根拠も示せないのだから。人気取り、選挙対策と揶揄されても仕方がない。一部の国民に媚びて、一企業と常識を切り捨てたのだ。


 「空気を読んで」蒟蒻畑を製造中止にしてしまったマンナンライフ。気持ちは分かるが早まった行為だった。もっと徹底的に議論するべきだった。曖昧な感情論だけで長年愛されてきた商品を製造中止にしてしまうなんて、今まで蒟蒻畑を愛してきた消費者にも失礼だと思う。亡くなった子供は確かに気の毒だが、だからといってマンナンライフが全面的に責めを負う必要はまったく無いと思う。


 「たかがゼリー」「たかがお菓子」と軽く考えられているのだろうか?確かに蒟蒻畑がこの世から消えても日本人の生活に全く支障は無いが・・・問題はそんなことではない。理不尽で感情的な抗議で政府の機関までが動き、その主張が通ってしまうことが恐ろしい。「いいがかり」が「いいがかり」でなくなってしまうことが恐ろしい。


 蒟蒻畑の長年のファンとして、一日も早い製造再開を切望する。